獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200403-104

Re:中耳炎
投稿日 2004年3月23日(火)14時39分 投稿者 りんママ

犬は外耳炎を起こしやすいです。

犬の耳の構造は人間の耳と違い、外耳道がL字状になって、その一番奥に鼓膜がありますので、通気性は良くないからです。
その為に、皮脂腺や耳あかを好む細菌や真菌(カビ)などが繁殖したり、耳ダニなどの寄生虫やシャンプーが耳の中に残っていたり、時には草の実などでも炎症を起こす場合があります。

垂れ耳の犬は立耳の犬に比べても、通気性が悪いですから、日頃よりケアが大切ですが。
綿棒などを利用すると、外耳道を傷つけたり、耳掃除をしているつもりが、反対に耳あかを外耳道の奥へ押し込んでいくという事も多いので、私はお薦めしていません。
私は、汚れが気になった場合は、点耳薬をガーゼにしみこませて軽く拭き取ったり、汚れがひどい場合は、外耳道に流し込んで、耳あかや皮脂を溶かす市販薬を利用しています。
最後は、耳の穴に息を吹きかけると犬は自分でプルプルと耳を振り自分で中の水をとばします。これを2−3回繰り返させた後、残った水を拭き取っています。

ですから、耳のケアは何日ごとではなく、汚れが目立ってきたら、指先にガーゼを巻いて眼で見える範囲を優しく拭き取るくらいで十分です。繰り返しますが、くれぐれも指を奥まで押し込まないことです。

飼い主さんがおかしいなと気がつくのは、頭を悪い耳側に傾けたり、後ろ足でしきりに掻いたり、頭を振ったり、悪臭や耳穴に膿があった場合が多いと思います。
外耳炎を悪化させると、中耳炎や内耳炎になると三半規管ふらつきが出たりしますし、外耳炎の治療は再発しやすいです。
原因によって処方されるお薬が違いますので、素人判断は悪化させる原因になりますので、獣医さんに見て頂くことをお薦め致します。

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