獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200407-20

Re:乳腺腫瘍について
投稿日 2004年7月13日(火)01時37分 投稿者 パールちゃん

ハルさんへ。
またできてしまった腫瘍はどの部位に発生しましたか?
乳腺腫瘍はおっぱいがある部分だけでなく、
胸や脇の下、下腹部から内股にかけてなど非常に広範囲に発生します。
再発というよりも、手術のときに取り残した乳腺から腫瘍が進行したか、
手術前から転移していたのではないでしょうか。

犬の体にできる腫瘍のうち50パーセントが乳腺腫瘍、
乳腺腫瘍のうち50パーセントが悪性、
悪性乳腺腫瘍のうち50パーセントが初期のうちから転移性の高いもの、
これを「50・50・50ルール」といいます。
悪性度の高い乳腺腫瘍はがん細胞が血液やリンパ液に流れ込み、
転移はリンパ節や肺に多く見られます。

レントゲン検査・超音波検査・血液検査などをして腫瘍の広がりを確かめ、
可能ならば切除手術を受けることをおすすめします。

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