獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200409-70

ゆうさんへ
投稿日 2004年9月20日(月)02時44分 投稿者 パールちゃん

私がゆうさんの立場なら検査は受けません。
検査自体が犬にとって大きな負担(心身とも)になることがいちばんの理由です。
もうひとつの理由は、レントゲンを撮って右心房が少し大きそうだとすでに示されているからです。
仮にエコーをして「ああ、やっぱり、右心房が少し大きいですよ」という確証が得られたとしても、『じゃ、どうするか』はレントゲンを撮ってすでにわかっていることと大差はないと思います。
激しい運動は避けて、太らせないようにして、興奮しないようにおだやかに暮らして、という指針が提示されることになるでしょう。
それなら、右心房が少し大きそうだという現時点でわかっている情報だけで十分です。
たしかにエコーを受ければ今後の方針を明確にすることができます。
「このくらいなら何もせず様子を見ましょう」とか、「ここまで右心房が大きくなっているならすぐに薬を飲ませ始めましょう」とか、より具体的な話ができます。
でも、エコー検査をするために冒すリスク(心身の負担)と、今後のことを具体的に考えるための材料(検査結果)を手に入れることハカリにかけると、今それをやる絶対的な必要性はないと、私ならそう考えます。

これが自分自身の体のことならまた別です。
検査をしてよりくわしいことがわかるなら無理をしてでも検査を受けるでしょう。
ヒトの場合は検査結果によって『じゃ、この先どうするか』の選択肢が広いですしね。

エコーを受ける受けないで何が変わってくるのかを、獣医さんとよく相談したほうがいいと思いますよ。


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