ポテトプリンさんへ。

「吠えるな」というのは「感情をもつな」ということ、「言いたいことがあっても黙っていろ」ということです。
イヌは感情豊かで知能が高い動物ですから、頭で考えたことや心で感じたことを声に出します。
そして、それは独り言ではありません。相手があって発している声です。
家の前を通る犬に言いたいことがあるから吠える、吠える必要を感じているのです。

吠えたいことがある犬に「吠えるな」とわからせるのはむずかしいことですが、「吠えなくてもいいよ」とわからせることはできます。

家の前をよその犬が通るとき、吠えている犬の背後から「いけない」というのは逆効果です。
それでは「よし、いいぞ、もっと吠えろ」と犬を応援することになります。
吠えている犬の正面に立って犬と目を合わせて「待て」の合図をしてください。
人の立つ位置が重要です。
人より前に出てよその犬に吠える犬は「わたしが見張ります。わたしが追い払います」の役をしようとします。
そんなときは犬より人が前に出て「いや、いいんだ。見張る必要も吠える必要もない」と態度で示してあげることで犬は自分の出番じゃないことを理解します。