コーダママさんへ。
コーダくんの覚えが悪いのではなく、ママさんがいけないのです。
トイレじゃないところでしちゃったから、ウンチを食べちゃったから、
そういう理由でママさんは叱ったのですね。
ところがコーダくんはもっと深く考えてしまったのです。
「おしっこをしたら叱られた、ウンチがあったから叱られた」と。
おしっこはしちゃいけないものなんだ、ママに嫌われちゃう、
でも、おしっこしたいよ、どうしよう・・・
というわけで、堂々とトイレでおしっこをすることを我慢し、
結果としてトイレ外で思わずジャ〜になってしまうのです。
食糞にしても同じです。
トイレじゃないところでうんちしちゃった、するとママが困った顔をした
ママはうんちが嫌いなんだね、じゃ隠さなきゃ、そうだ食べて隠しちゃおう
あれれ?食べてるとこ見られたらママは怒ったぞ、そっか、もっと素早く食べなきゃね
ママはぼくのうんちを見るのはぜったいにいやなんだもんね
コーダくんはとても頭がいい子です。
人の気持ちを読み、自分の行動を人に合わせて変えようと必死で努力しています。
コーダくんはなにも悪くありません。
ママさん自身が接し方を改めてあげる必要があります。

トイレシートの上に寝ちゃってもいいし、どこにおしっこしてもうんちしてもいいよと思ってあげてください。
そう思えたうえで「ここでしたらもっといい子だよ」とトイレへ導いてあげてください。
むずかしいことではありません。排泄のことではぜったいに叱らない、コツはただそれだけです。
叱れば叱るほどトイレでできない犬になります。食糞を続けます。
トイレでおしっこをしたときは犬を、トイレにおしっこの形跡があったときはその形跡を「わー、いい子だねー」と誉めてあげてください。
うんちも、うんち自体を「わー、いいうんち出たねー」と誉めてあげてください。
「見せて見せて、これしたのはコーダ? なんていいうんちでしょ、いい子だねー」と
オーバーにうんちを誉めちぎってください。
また誉めてもらいたい犬は「ほーら、これ」と見せるためにうんちを残しておいてくれるようになります。
食糞改善にはうんち大誉め作戦がいちばんです。
で、いくら誉め続けても、またちょっとでも叱るような態度をするとすべて水の泡です。
叱らずに誉めて育てる・・・どんなことにも共通する犬への接し方です。