スタンダードっていうのは規格です。
犬種ごとにそれぞれ、体高は○○cm以内・体重は○○kg以内・毛の色は○色などと定めたものです。
わかりやすく言うと、犬種のお墨付きのようなもの。「これがキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルだ！」という条件を満たすのがスタンダードです。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルはオスメスともに、体高は31〜34cmでなければならない、体重は5.5〜8kgでなければならない、耳と耳の間は平らでなければならない、背中の線も平らでなければならない、巻き毛はいけない、毛の色はこれとこれ等々のほか、外観についてのさまざまな項目や気質に及ぶ項目までたくさんのスタンダード条件をもった犬種です。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルをキング・チャールズ・スパニエルとはっきり区別させるための歴史的な背景によって厳格に細分化されたスタンダード条件をもつに至りました。
でも、コンテストやショーに出して優勝したいとか繁殖に使って利益をあげたいというのでなければ、きっちりとスタンダードかどうかなんてことは関係ありません。
純血種を飼うからにはその犬種を後世につなぐ意味でもスタンダードもしくはスタンダードに近い犬を飼うことが理想です。だからといって、スタンダードからはずれているからその犬がダメ犬というわけではありません。愛犬になるかどうかはスタンダードかどうかとはまったく関係ないことですから。ただし、スタンダードから大きくはずれている子は繁殖に使うべきではないです、犬種の存続を守るために。純血種を飼う人はその心構えをぜひもってほしいです。

長くなってしまいましたが、もうひとつ。
「スタンダードに近い子」という言い方をペットショップやブリーダーがするのはちょっと変です。
スタンダードになるかならないかは成長してからでないとわかりませんから。
仔犬の時点で「スタンダードではないがスタンダードに近い子」と断言できるとしたら、
毛の色や毛の巻きを見てそう言っている可能性があります。
毛の色も巻きも成長すると変わってきますけどね。