獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200502-38

Re:多頭飼いについて
投稿日 2005年2月8日(火)16時17分 投稿者 パールちゃん

マールさんへ。
あ、メスはもう手術済みなんですね。だったらメスのほうからオスを誘う行為は減りますから喧嘩になるきっかけも減りますね。
メス争いによる喧嘩は減っても順位争いは続きます。
特にたびたび喧嘩をしてきた同士は腹のなかに「あいつは気にいらない」という気持ちを持ち続けます。当面は平穏でも虎視眈々と順位の確定や順位の逆転をねらいます。
上位は下位に対して完全勝利をねらいます。つまり、最終目標はそいつが[いなくなること]です。下位が少しでも偉そうにすることを許しません。
下位の犬が自分は下位なんだと心から自覚して、上位に対して常に一歩下がった態度を取らないと喧嘩の火種になります。
だから飼い主は下位の犬には「おまえは下っ端だ」という態度を示して、上位の犬を応援する姿勢を見せるとともに、下位の犬を心理的に押さえつけておくほうがいいです。
いちばんやりやすいのは順番を守ること。
ごはんやおやつの順番、外出から帰ってきたときに声をかけたり目を合わせたりする順番です。
最上位の犬を最優先します。これ以上ないっていうくらいヨイショします。
最上位以外に対しては「あ、いたの?」ってくらいで。
何に関しても最上位の犬のプライドを常に保ってやることが大切です。
食べ物に関しても飼い主との距離の取り方に関しても。
最上位の犬が「いちばん愛されているのはわたしだ」と一日のうち何度も実感できるように。
で、下位でも幸せ・・と思わせるには、上位の犬が見ていないときにさりげなく特別光線を送ってやります。目が合ったら笑いかけてあげるとか、横を通るときに軽くタッチしてあげるとか、あくまでもさりげなく。上位の犬にはけして気づかれないように。
みんなの前では冷たいけれどわたしだって愛されているんだと下位の犬がささやかに感じることができるようにするのがコツです。

ダックス系はもともと単頭飼育の猟犬ですから多頭飼いに向きませんし、
相手を退散させる闘い方ではなく相手の息の根を止める闘い方をする攻撃本能を血の中にもっています。
不在時の喧嘩にはくれぐれも気をつけてくださいね。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。