獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200503-1

Re:水分量
投稿日 2005年3月1日(火)18時03分 投稿者 りんママ

以下、ご参考まで
飲水量と尿量について、平静時に必要とされる一日の量は、
 7kg・・・約515ml
10kg・・・約662ml
30kg・・・約1427ml

体重1kgにつき、摂取量が100ml以上の場合は多い。
 少ない場合は、以下フードについてをご参考
体重1kgにつき、尿量が50ml以上の場合は多い。
体重1kgにつき、尿量が約40ml以下である場合は少ない。

飲水量に関しては、お散歩などしますので量的には、上記より多い量を飲んでいると思います。
体重10kgなら正常範囲は、水分摂取を300ml〜1000ml、オシッコは250〜500mlくらいではないでしょうか。

暑かった日や、運動をしている子や塩分過多の食餌を取っている子なども水分摂取量は多くなります。
また、フードに水分が多く含まれている場合には直接飲む水の量は少なくなります。
フード別に例えると、ドライフードは水分量約10%、半生タイプは水分量が約25%、缶詰は水分量が約75%含まれています。
缶詰を食べている子は食餌に水分量が多く含まれますので飲む水分量も変わります。
缶詰からドライフードに変えたら飲水量は多くなります。

一日どのくらい水を飲むかは、その子のライフスタイルによって違ってきますので、普段からどのくらい水を飲んでいるか、オシッコの状態(回数、色、量、臭い、出方)や排尿体制から直ぐにオシッコが出ているかを知っておくと良いでしょう。

水を飲まない場合に水温を確認して下さい。冷たすぎたり熱すぎると飲みが悪くなります。
冬は、湯冷まし程度の少しぬるい方が飲みやすいようです。
冷蔵庫から出して直ぐの牛乳やお水は下痢を引き起こすことがありますので気をつけてください。
夏は、水が熱くなっていないかも気をつけてあげましょう。

牛乳は、犬の個体差によっては、牛乳に含まれる乳糖(セルロース)を腸内で消化しにくく下痢をする子もいますが、そうでなければ与えても良いでしょう。
お水に混ぜて与える場合には、飲みきり量にして下さい。
飲み残しは雑菌の繁殖の元になります。

尿量が少ない、排尿の回数が多い、痛そう、色が赤いなどの場合は、
尿路疾患や腎機能障害や前立腺疾患や中毒などかもしれません。

また、尿は3日出ないと生死に係わります。
なんだかおかしいな?と思う時にはすぐに病院へ!!

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