獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200503-58

Re:お世話になってます。
投稿日 2005年3月17日(木)12時54分 投稿者 りんママ

チャンプ君 元気になってよかったですね。

>1.マウンティングとマーキングについて
腰をフリフリする行為はマウンティングと言います。
性的な行為としても行いますし、上下関係の確認や興奮しても行います。
性的に成熟してくるとマーキングも始まります。
メス犬もすでに発情が始まっている子もいますので、オスにとっては本当に悩ましい季節になってます。(笑)
メス犬が発散するフェロモンに、オス犬達は「ボクを見てよ。ボクはココにいるよ。」とアピールする為に、ワンワンと吠えたりあちこちオシッコをかけマーキングをして自分を知って貰おうと必死になります。
そして、思いを遂げられないとなると身近な人や物を対象に欲求を満たそうとするのです。
 
ご主人だけをマークしているなら。
自分より下とみなして順位確認や、欲情の相手に選んでいるのでしょう。 
マウンティングを止めさせたい場合にはその行動に対して無視をして下さい。
言葉でダメ、いけないと制することや押しのけたり振り払う事は逆効果です。
頭の中でピンク色のハートが飛び交っている犬には通用しません。
足に抱きついてくる場合は、その場にしゃがみ込む、腕に抱きついてくる場合には、その場から離れることです。ぬいぐるみを対象とする場合には、ぬいぐるみを撤去してください。
でも、オス犬には発情しているメスがいる限り 精神的、肉体的にストレスを受けています。
オス犬の迷子が多いのもメス犬が発情している時期です。(愛犬には名札を付けて下さいね。)
 
いずれも犬にとっては正常な行為なのですが、飼い主からは問題行動だと言われてしまいます。 
犬の発情、不妊手術について(FAQ)をご参考ください。
 http://www.vets.ne.jp/faq/pc/estrous005.html

>2.お散歩時の他の犬とのマナー
ワクチンもみ犬登録もすんだら、お散歩準備は万全です。
相手の犬とすれ違う時に、抱き上げることやその場から離れることは社交性をつけさせる為にはよくありません。
プータロさんが抱き上げることでチャンプ君は相手より自分が一段高い地位に立つと勘違いをしてしまいます。
オスワリが出来るならお散歩ですれ違う時に、オスワリをさせて待たせてください。
そして、相手のわんちゃんの飼い主さんにまずプータロさんから挨拶をしてから、相手のわんちゃんに接してよいか確認してください。この時に相手の犬の様子を良く観察して下さいね。
尻尾を振っているから友好的ということではありませんのでいきなり接するのはダメですよ。
「噛みませんか?」とか「大丈夫ですか?」と尋ねるのは失礼になります。
犬としてのしつけが入っている子はむやみに噛んだりしませんが中には犬嫌いな子もいますので無理強いはしないことです。
人にも犬にもフレンドリーな子が良いのですが、相手のワンちゃんにまずプータロさんから挨拶をしてみましょう。手をグーにして相手のワンちゃんに手の匂いを嗅がせてみて舐めたり体を撫でさせる子であれば、飼い主さんに 「うちの子もわんちゃんに挨拶をさせたいのですが良いですか?」などと飼い主さんに聞いてみましょう。

年長者や力の強い犬が、年少者や力の弱い犬のお尻の匂いを嗅いで順列の確認をします。
その時に飼い主さんがお尻の匂いを嗅ぐのは恥ずかしい行為(という方が多いので困るのですが)と引き離したりしないで下さいね。大切な犬のコミュニケーション方法なのですから。
仔犬といえども犬としての無礼な行動をするとイエローカードが相手の犬から出されることもあります。

もう一つ、気を付けて欲しいのは、大型犬と小型犬を遊ばせる場合、飼い主は絶対に犬達だけで遊ばせないこと。大型犬が誤って小型犬を噛んだり衝突すると事故になります。
どんなに信頼をしていても目を離さないことです。
 
>3.完全にゲージを寝る場所にしてしまっていいでしょうか?
犬はきれい好きですから排泄する場所と、寝食の場所は離れていることを好みます。
ケージの中で寝食をする場所になってしまっていれば、そこで排泄をすることを我慢をしてしまいます。
成犬になれば、オシッコも我慢できますがケージは寝食の場所とし、スペースがあるならその周囲をサークルで囲ってトイレシーツを置く方がよいかもしれませんね。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。