獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200505-56

Re:愛犬の心臓病
投稿日 2005年5月13日(金)17時21分 投稿者 パールちゃん

海が好きさんへ。
早くにわかって本当によかったですね。
僧帽弁閉鎖不全にはいいお薬がありますから普通に暮らすことができますよ。
お薬とうまくつきあってちゃんと天寿をまっとうする犬たちがたくさんいます。
大丈夫!

爆走したがるのをセーブしなきゃいけないのがつらいところですね。
でも、犬はいくつになっても新しい遊びを喜びますし、
飼い主とともに楽しい時間を過ごせるなら「走る」以外のことにもすぐ興味をもちます。
心臓に負担をかけないような、走らなくても済む楽しい遊びを工夫してあげてください。
発見ごっこなんかいいかもしれません。レスキュー活動の応用です。
古タオルなどを何枚もぐしゃぐしゃにして山のように積み上げ、そのなかにお気に入りのおもちゃを隠します。隠すまでは「待て」、隠し終えたら「探せ」。うまく見つけたら誉めてあげてください。これなら走ってハーハ―することなく遊べます。
お散歩はゆっくりしたペースを保つように一から練習ですね。
今までのお散歩コースだと途中に「走る場所」として記憶にインプットされている箇所があるかもしれないので、思いきってお散歩コースを今までと変えてみるのもいいと思います。
あとは、獣医さんからも言われたと思いますが肥満に気をつけることが大切になってきますね。
慢性心不全の犬の体調を根底から支えるのは肥満予防だといっても過言ではないと思います。
うまく体重管理をしてあげてください。

遺伝性と思われる病気と診断されたらブリーダーさんに報告することは、忘れがちですが大切なことですね。良心的なブリーダーさんならその報告をきちんとこれからのことに活かしてくれるでしょう。
毛色だけを遺伝性疾患が出る出ないの判断材料にしている素人繁殖家が多い昨今ですが、
病気になる可能性の高いマール遺伝子をもつ犬のなかには全身をよく見ても気づかない隠れ模様をもつ犬がいます。ダップル(白のマダラ)がないから大丈夫と安易に判断してはいけないのです。
ダックス系やコリー、ボーダーコリー、オーストラリアンシェパード、シェルティーなど、毛色に「マール」という文字が入る仲間をもつ犬種の繁殖はよくよく遺伝性疾患を理解しなければなりません。
ミニチュアダックスブームの影で何も知識をもたない人が繁殖を繰り返しているのがとても気になります。

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