獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200505-91

メルパンさんへ
投稿日 2005年5月22日(日)02時17分 投稿者 パールちゃん

つらいお気持ちを知らせてくださってありがとう。突然にというのは最も悲しいことですね。メルパンさんご夫婦の心の中を察すると私もどう言葉をかけていいかわかりません。
でも、ひとつだけ、ぜひお伝えしたいです。ご自分をけして責め続けないでということを。

私も、私自身の不注意から1歳5ヶ月の愛犬を事故に遭わせてしまい亡くしたことがあります。そのあと私は後悔の渦から何ヶ月も抜け出せず、自分を責める日々を送りました。
長い長い時間が過ぎたときふと気がつきました。私は、自分が悪い、自分がつらい、自分が悲しいと、自分の心の闇にばかりとらわれて、亡くなった子のことよりも自分の悲しみに心も頭もいっぱいになっていると。
それではあの子に申し訳ない。短かったけれどまぶしいほどの輝きに満ちていたあの子の一生を大切に留めるなら自分自身の後悔や悲しみにだけとらわれていちゃいけない。泣いてばかりいる私を天からあの子が困り果てて見下ろしているような気がしました。
自分の悲しみにしか心が向いていなかったときは生前の元気な姿を思い出すのもつらく、思い出すことを自分で避けていました。まるで、しっぽを振って寄ってくるのを払いのけるかのように。そんなことではあの子が悲しい思いをします。それにまったく気づかないほどそのときの私は病的なペットロスに陥っていました。
そして、そこから私を救ってくれたのは他の何者でもなく亡くなったあの子自身でした。あの子の魂の声でした。
「つまらない人(犬)生だったわけじゃないよ、最高に楽しかったよ、毎日がとても幸せだったよ、死んでしまったからといってそれが消えるわけじゃないよ、だからもう泣かないで、泣いてばかりいると1年5ヶ月の日々を否定することになっちゃうよ、そんなのいやだよ」
犬は死んでもなお寄り添ってくれるんです。「元気出して」って。
私は特定の宗教はもっていませんが魂の存在を信じます。姿はなくしても魂が寄り添い続けることを信じます。犬の魂はいつもそばにいて私を励まします。
後悔の只中にあるときは犬の魂は降りてきません。なぜなら犬はさみしいのも悲しいのも好きな人が沈んでいるのも嫌いなのでしっぽをしょぼんと下げて遠くからこちらの様子をうかがっているから。

メルパンさん、今はたくさん泣いてください。
でも、メルちゃんはきっとママとパパのことを心配しています。空から見ています。だから、たくさん泣いたあとは一日も早く涙を乾かして空に笑いかけてあげてください。
メルちゃんの魂が腕の中に飛びこんでくる日がなるべく早いことを心から願っています。

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