ヤスヒロさんへ。
臆病な体質は環境次第で改善できます。神経系統の先天的な病気でないかぎり。
そこまで臆病な犬が人に心を開くのはたやすいことではないと思いますが、
ヤスヒロさんが途中であきらめることなく心から愛情を注いであげれば、
その犬にはおだやかで幸せな日々がくると私は信じます。

ただ一言つけくわえさせてください。
臆病は改善されても、もしかしたらその犬は人になつかないかもしれません。
臆病は治って逃げはしなくなった、でも寄ってもこない、そういう犬になるかもしれません。
それでもいいとヤスヒロさんは思えるでしょうか。
人とベタベタはしないけれど安楽な生活を手に入れて幸せになった・・・
それでいいんだとヤスヒロさんは思うことができるでしょうか。
こんなはずじゃなかったと後悔しないためにあえてイヤミなことを私は書いています。
何があってもどんな結果になってもその犬の生涯に寄り添うという決心がヤスヒロさんにあるかどうか・・・決心があるなら、ヤスヒロさんとその犬の出会いは運命だと思います。

臆病すぎて吠えたり噛んだりは絶対にしないとのことですが、環境が変わるとまた違ってくるかもしれません。その点もよく考えて迎えいれるかどうか検討してください。
また、７匹の兄弟がいて兄弟にイジメられていたなど少しは素性がわかっているようですので、さらにくわしくこれまでのことを聞いて、その子にとってつらかったこと悲しかったことイヤだったことは再びしないようにしてあげるのが絶対条件だと思います。