獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200507-41

オレンジさんへ
投稿日 2005年7月8日(金)05時29分 投稿者 パールちゃん

> 痛いときはなるべく怒るようにしてるんです。

怒るのには賛成しません。なぜなら、噛んだから怒られたのか、痛いくらい噛んだから怒られたのか、犬には区別しにくいからです。じゃれているときに噛むのは犬からの話しかけです。「ねぇねぇ」です。怒るのはそれを拒絶してしまうことになります。「話しかけるな!」と。それはマズイでしょ?
教えるのは強く噛んじゃいけないということです。だったら怒るのではなく「痛い!」と言って悲しい顔をするほうがずっと犬には理解しやすいと思います。あ、喜ばれないことしちゃった・・と。怒るのは犬を萎縮させるだけです。仔犬にとっては歯を使うのがいちばんの親愛の情を示す手段なのにそれを否定されちゃうとなすすべがありません。ヒトは強く噛まれるのを喜ばない、噛む力をコントロールしないと嫌われちゃう、それを教えるには噛むことをやめさせるのではなく、痛かったときに「痛い!」と言うだけでいいと思います。
飼い主が実験台になって歯がヒトに及ぼす影響を教えてあげなければ。どのくらいまでならよくて、どのくらいから先はヒトが痛がるのかを飼い主が身をもって教えてあげなければ。そのためには「痛いっ!」の一言がいちばん犬にはわかりやすいと思うのです。

> 大きくなって噛むことに対してエスカレートして人を噛むようにならないか心配なんです。

そのために今、噛ませるほうがいいんです。自分の歯の力を犬が自分で知っておくために。自分で自分の歯の威力を知っていれば加減ができます。突然人を思いきり噛んだりする犬はこの加減を知らない犬です。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。