獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200509-137

獣医さんの本音
投稿日 2005年9月28日(水)12時58分 投稿者 パールちゃん

「やりたくないのが本音です」「なぜやりたくないのかというと」と本音を語ってくれる獣医さんの存在は貴重です。それによって我々飼い主は「ああ、そうなのか」と目が覚めます。プロキオン先生、ありがとうございます。

私は我が家のかかりつけの獣医さんと17年越しのおつきあいです。たくさんの犬や猫の誕生から日頃のケア、闘病、死、そしてその死を次代に活かすための解剖を私は獣医さんにお願いしてきました。
私が言うことに獣医さんがどう思っているかをなんとなくわかるようになったのはおつきあいが10年を越えたころからです。「くわしい検査をしてください」「薬をください」と言うと獣医さんはふと黙り込みます。いや、くわしい検査はこの子に負担をかけるだけだ、薬もそうだ、それをしてほしいというのは飼い主であるあなたが安心するためのことであってこの子のためのことではないんだよ、、それをどう説明したら頭のなかで考えているのです。
それがわかるようになってからは私は考えを変えました。それまで私は獣医さんというのは悪いところを治してくれる神だと思っていました。けれど命には永遠はなく、治すことよりも日々を楽に過ごさせてあげるという選択肢があるのだと気づきました。そして、それを態度や言葉でうまく飼い主に伝えることも獣医さんの技量のうちなのだと。

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