うんちを食べたときに叱ったことがありませんか? 叱るとますますうんちを食べるようになります。叱られたのは「うんちを食べたから」ではなく「うんちをしたから」だと犬は誤解してしまうのです。また叱られるのはいやだからうんちを隠してしまおう、どこに隠そうか、隠すとこないなぁ、そうだ、食べちゃえばいいんだ、と。うんちを食べているところを目撃したり、あるはずのうんちが消えていてもぜったいに叱らないでくださいね。「あれ? うんちは?」という顔をするのもだめです。犬は敏感に飼い主の心を察知しますから。食糞を気にしなければ食糞はしなくなります。食べずにちゃんとうんちが残っていたら、そのうんちを誉めてください。「いいうんちだねー」と。そうすれば、またうんちを見せてまた誉めてもらおうと思うようになってうんちをそこに残しておくようになります。
うんちを食べることを問題視しないでくださいね。そんな汚いもの食べていやだわ・・と思うのは人間だけ。犬にとってはうんちも立派な食糧なんです。うんちにはフードの匂いも残っているし栄養も残っています。オヤツ代わりに食べるにはもってこいの食糧なんです。でも、きちんきちんとゴハンをもらい栄養も足りている子は「別に食べなくってもいいや」と思います。食べないことが習慣になれば食糞は癖になることはありません。
食餌のあと、すぐに散歩に行くのはやめてくださいね。食べたものの重みで胃がねじれる胃捻転(いねんてん)を起こす可能性があります。