獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200512-1

Re:立ち上がり時の腰への負担
投稿日 2005年12月1日(木)00時21分 投稿者 パールちゃん

まさひろさんへ。
立ち上がり癖がついていると自然に背筋や腹筋が強くなっているでしょうからすぐに腰椎ヘルニアの心配をしなくてもいいとは思いますが・・・でも、体型が体型ですからねぇ、腰に負担がかかるとわかっている姿勢は取らせないほうがいいですね。
足の長い犬に比べ足の短い犬は自分の体重を支えるだけで精一杯です。足が長ければその屈伸をバネのように使って重力を分散させたり運動負荷を軽減したりできますが、足が短いとバネ機能がありません。「支える=受け止める」だけです。短足種の犬たちの四肢の骨ががっしりと太めなのはそのためです。ジャンプや立ち上がり姿勢は体重を受け止めている四肢の力のバランスを崩し、その負担が背骨や腰にかかります。背骨や腰で体重を受け止めてしまう、背骨や腰が弓なりになってしまう、それらはヘルニアの原因になります。
立ち上がることが要求の仕草だと覚えてしまっているなら、立ち上がっても要求は通らないと勉強しなおすほうがいいですね。ごはん・おやつ・遊んで欲しい・抱っこ・ベランダへ行きたいなど、要求があって立ち上がっていたらすかさず「おすわり」と声だけで指示を。手を出して受け止めたり、手で支えて体を戻したりなど、さわってしまうのは立ち上がったことに対するご褒美になってしまうので、さわらずに声だけでおすわりをさせてください。おすわりをしたらすぐにおやつを一口あげるようにします。おやつはすべてのことに応用がきくので、「おすわりしたらおやつをもらえた」を理解すれば、なにか言いたいときはおすわりをする習慣が身につきますよ。

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