獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200512-20

KOOLさんへ
投稿日 2005年12月8日(木)01時18分 投稿者 パールちゃん

生後2ヶ月の仔犬はとにかくなんでも噛みます。噛むことで仔犬は自分の牙の力を知り、それが相手にどんな影響を及ぼすかを学びます。つまり噛むことは社会勉強です。仔犬時代に噛む経験をせず成犬になると加減することを知らない犬になってしまいます。そういう犬は気分を害することが起こったときむやみに相手を噛み、徹底的に相手を打ちのめすまで牙を立てるようになってしまいます。そうならないためには、今、噛むことが大切なんです。仔犬時代、兄弟たちと遊びながら噛み合い、また飼い主にじゃれついて噛む経験をたっぷりした犬は、オトナになってからめったなことでは本気で相手を噛むことはしません。
ですから、噛むことをやめさせないでください。好きに噛ませて、痛かったら「痛い!」と言ってください。その声で仔犬は「あ、強く噛みすぎちゃった」と反省します。そして、強く噛むと嫌がられ、そういう遊びは喜んでもらえないんだと理解し、噛まない犬に育っていきます。
・・・と、ここまでのことはどんな犬にも共通のことですが、KOOLさんへはもう一言付け加えないといけません。ピットブルですから。
まず、お飼いの犬の両親、そのまた両親などできるかぎりさかのぼって血筋を調べ、闘犬としての使用と戦歴などの情報を入手してください。血筋をたどることで性格や闘争本能の強さなどを知る手がかりになります。これは家庭犬としてかわいがるうえでも知っておくほうがいいことです。そして適切な時期に訓練の専門家のところへ飼い主もいっしょに通い、確実に犬をコントロールする術を確実に習得してください。
ぬぐいされない事実としてピットブルは数々の痛ましい事故を起こしています。いずれも飼い主が犬をコントロールできずに起きた事故です。犬が悪いのではありません。闘犬として作った犬を闘犬として飼っていない人たちの飼い方の甘さのせいです。
どうか犬種をよく理解し、真剣に取り組んでください。ぜったいに事故を起こさないように飼ってくださいね。

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