3歳という若さで旅立ってしまったのは悲しいことですね。喪失感が大きいとおっしゃるゆうだいさんの気持ちはよくわかります。
新しく来た仔犬をかわいいと思えなかったり、いい飼い主にはなれそうにないと思ってしまったりするのは、そうなってしまうのは亡くなった犬に対して申し訳ないことだとゆうだいさんが心のどこかで考えているからではないでしょうか。新しい仔犬に目を向けることは亡くなった子のことを薄情にも忘れてしまうことだと考えているからではないでしょうか。無理もないと思います。亡くなってからまだ日も浅いですしね。
でも、義理立ては無用です。亡くなった子はそんなことでねたんだりうらんだりはしません。それどころか、お空から今のゆうだいさんを見て「あれ? あんなに犬にやさしかったのにどうしたの?｣と心配しているかもしれませんよ。
亡くなった子と新しい子、比べたっていいんです。むしろ、どんどん比べていいんです。毛の感触、仕草や表情のひとつひとつ、物覚えの良さ悪さ、いろいろ比べて亡くなった先輩がどんなに大切な子だったかを後輩のチビに聞かせてやってください。
目の前の小さな生き物はゆうだいさんが頼りです。無垢で純真な仔犬はゆうだいさんがしっかりと受け止めてくれるのを待っています。どうか、かわいがってあげてください。仔犬は、亡くなった先輩の幸せや喜びを引き継ぐため縁あってゆうだいさんのおうちに来たのですから。