そうですね。イアン・ダンバー先生著の問題行動の本は私も読んだことがあります。
確かに、犬が人を犬と同じ群れとしてみていないのではないかと
唱えている方がいらっしゃいますね。
海が好きさんがおっしゃるように、ひっくり返しが一概にいいとは言いません。人の手を怖がらせないためには、もちろん相応のコミュニケーションをとっておく必要もありますね。
また、「上下」関係にこだわるなとの意見ももちろん、私にはうなずけます。しかし、
いわゆる問題行動の「優位性攻撃行動」を説明する時、やはり「上下」関係や狼の群れの関係で説明する方が分かりやすく、皆さんに受け入れやすいのでつい、使ってしまうのが
実情です。

しかし、実際、大型犬を力の弱い女性や子供さんが飼い、コントロールしようとした時、
まだ比較的力の弱い２−３ヶ月までに、人の群れの優位性を示しておくことが大切であると私は実感しております。
この時、プロレスなどの取っ組み合いをして遊びながらひっくり返しを行なっってから
遊びが終了することで、犬が「下」の印象が出来、犬の力があきらかに上回る、４−５ヶ月過ぎてからもその印象が残ると思っているのです。
もちろん、怖がらせないように、伏せの姿勢からおやつでつりながら、仰向けの姿勢にするのもやりかたは違っても、いいと思いますよ。

盲導犬クィールの訓練士さんである、多和田さんも犬に「尊敬」される飼い主であれ、と
言っていらっしゃいますもんね。そうすれば、犬は自然と飼い主さんの喜ぶことをしようとい思い、良い関係が生まれますと。
その尊敬されるまでが大変なのかもしれませんね。