獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200602-46

ななこさんへ >老犬の健康管理など
投稿日 2006年2月4日(土)22時10分 投稿者 りんママ

ゴールデンちゃんもmixちゃんも、12歳、13歳だというと今は神様からの贈り物の時間を過ごしているということですね。
元気で健やかに過ごさせてあげたいと思いますよね。
迷子札や犬鑑札は必ずつけてあげて下さい。

ゴールデンちゃんは、数年前からアンダーコートが薄くなってきているのですか?
獣医さんにはご相談をされましたか?
老犬と暮らす一番きをつけるのは、かかりつけの獣医さんと何でも相談が出来るような信頼関係を築くことです。

日頃のケアの仕方について
携帯 http://www.vets.ne.jp/faq/i/menu_health.html

運動量が減ってきますので、カロリーコントロールに気をつけてあげて下さい。
でも、無理に手作りに変える必要は無いと思います。
食べ慣れたフードに手を加える、基本は食べ慣れたものに少し手を加えるだけでも十分です。
食欲が落ちたときには、フードを暖めること、鶏肉(皮を取った)を弱火で煮てスープストックにしておき、製氷皿で凍らせておきます。
これをドライフードに入れてレンジでチンするだけでも食欲が無いときによく食べてくれることがあります。
野菜などの繊維が多くなると軟便になったり下痢を起こす子もいますので、

それよりも大切なのは、体をよく触ってあげることです。
ただ触るのではなく、しこりや皮膚の状態、目や口、関節や歩き方など、気になることやおかしなところがないかということを疑いながら触ることです。
特にレトリーバー種は、骨や関節の病気や腫瘍の発生が多い犬種です。
毎日触ってあげることで、皮膚の新陳代謝がよくなりますし、病気の早期発見をすることにもつながります。
口の中や耳の中など目に付かないところをよく見てあげて下さい。
健康管理の仕方や注意事項は以下をご参考下さいね。

外で飼っているなら玄関内に入れてあげるなど、暑さ寒さ対策にも気をつけてあげて欲しいと思います。
幼犬も老犬も体温調節に関しては、自分でコントロールをしにくくなります。
加齢で骨も老化してますので階段などの上り下りが背骨などに負担がかかったり、苦手になります。
階段に滑り止めや居住空間で上り下りや飛び降りたりしなくてもよい工夫をしてあげるなどの配慮も必要でしょう。
うちの先代(17歳没)は、室内から外に降りる為のスロープを造っていました。ベッドも椅子からドッグベッドを床におろしたり。
当時は、犬用品などはなかったので、いろいろ工夫をしましたが、最近が犬用のケア用品も出ていますね。
でも、ケア用品などは、犬用は高いので人間用を利用出来ることが多いのでご参考までに。介護に関しては、犬も人も考え方は同じです。目線の高さに危険なものがないか犬の目線にまで視線を落として危険がないかも見てあげて下さい。室内のレイアウトの変更などは極力しないことです。慣れた空間で目が衰えても生活が出来るように。お散歩なども犬のペースで行ってあげて下さい。獣医さんに健康診断で年2回はして頂くように。
普段の生活管理は、老犬との生活は、よく話しかけ、よく触り、かかりつけの獣医さんに些細なことでも何でも相談することが、もしもの時に後悔しなくて良いです。
どのように手を尽くしたとしてもあれをしてあげればよかった、これをしてあげればよかったとの思いは残ります。信頼出来る獣医さんの診断で自分が判断し決定できれば判断に対しての後悔ないです。

ここから実家にいた愛犬のこと私の経験を少し、
私は、先代犬(高齢でガンの為に2回手術させており次はたぶん体力的に手術は無理と言われていましたが、たぶん腹腔内に再発していた腫瘍が自壊したのではないかと想像しています。)を、獣医さんにお願いして自宅で安楽死をさせました。
泣き叫んでいる子を連れて行くと、獣医さんからは「既に手のつけようがない。」といわれ、「せめて、レントゲンを。」とお願いしたのですが無駄だといわれてしまいました。

あのまま苦しませて逝かせることは犬にとっても辛いことだったと思いますから、安楽死を選んだことに対しての後悔はありません。
でも、父の反対があり剖検しませんでしたので、何が死因の直接の原因だったのか。あれほど苦しめることになった原因を今でも考えてしまいます。
亡くなった後、獣医さんからはお花とお悔やみのお言葉を頂きました。動物思いの優しい方でしたが、過去の手術をしていた信頼していた主治医の獣医さんが退職した後もあり、信頼関係が出来ていた主治医の意見であれば、素直に信じられたと思うのです。
獣医さんの信頼関係は一朝一夕には出来ません。幼犬であっても老犬であっても動物は具合が悪くても最後の最後まで隠そうとします。それが、最愛の飼い主であったとしても、ですから日頃から健康管理には注意をして「おかしいな?」と思えば、信頼できる主治医に相談をして欲しいのです。
飼い主は良い獣医さんを探そうとして獣医さんの評価を気にします。獣医さんは良い飼い主=普段とは違うおかしいと思ったらすぐに相談してくれる飼い主さんを待っています。

獣医さん泣かせの言葉に「3日前からの急患」という言葉があります。具合が悪いと思っていても容態が急変してから病院に駆け込んでくる飼い主のことです。それで助かれば良いのですが、悪ければ評判は・・・

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