獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200610-67

しつけ相談で断言は・・・
投稿日 2006年10月24日(火)16時36分 投稿者 りんママ

海が好きさんへ

>特に、子供や年配男性が褒めるときには絶対に使ったほうがいいと思います。

海が好きさんの取った方法も一つの成功例であって、しつけの仕方に絶対(に使った方が良い)と断言できるものは何一つありません。

なにより、「全ての犬がおやつで釣られない。」のです。
生後3ヶ月くらいでおやつをつかってしつけるのも個人的に生育上はどうかと思っていますけど。それは人それぞれの考え方でもあります。
パブロフの犬の例えもありますが。条件反射ではなく行動を理解させることが大切なのではないかしら。

確かにおやつを使えば効果的であったというケースも多々あるでしょう。
海が好きさんのイヌ達には、効果的であった。
しかし、うちの犬の場合には、おやつは使えません。
おやつには全く興味を示しませんから。

ですから、絶対とか断言をしてしまうと相談者は「誰にでもできる方法なのに私やウチの犬はできない。」という言葉の罠に縛られてしまいます。
言い換えれば、初心者ほど、しつけの本やアドバイスの通りにしたがります。
そういう事態を招くことは、海が好きさんも本意ではないはずです。

犬の性格などもわからなければ的確なアドバイスなどもできないでしょう?
仔犬の成長期には、トイレのしつけに奮闘するより、落ち着いた性格で飼い主のことを信頼できる愛犬として育てる事が大切な時期でもあるでしょう。
1才までにたくさんの愛情を注がれて育った犬は、精神的にも落ち着いた犬になります。
その間は、飼い主として犬の発する様々な仕草で犬の言葉を理解する時期でもあります。

犬も生育時期にストレスが掛かりすぎると人間不信になったり落ち着きのない犬を飼い主が作り出してしまうのです。犬は飼い主の鏡にもなりますね。

ちょっと老婆心ながら、横やりレスになりました。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。