獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200610-90

Re:柴犬2匹の関係
投稿日 2006年10月28日(土)15時12分 投稿者 パールちゃん

りゅうこさんへ。
飼育環境・2匹の年齢差・同性であること・マリちゃんの成長・それに対するルルちゃんの反応、これらどの要素からみても、ルルちゃんはマリちゃんに犬として基本どおりのことをしています。踏み外している点や今後問題になるであろう懸念はまったくありません。どうか心配されませんように。
ルルちゃんにしてみれば「あれ、ちょっと前までチビすけだったのに、こいつ最近なんかオンナの匂いがするじゃないの。ひとつガツンと言っておこうかしら」くらいの気持ちだと思います。それが、やや激しいプロレスごっこに表れているんでしょう。
ルルちゃんなりにちゃんと考えて加減しながらやっています。だから、飼い主は制止しないほうがいいです。どちらにも加勢しないという態度で見守りましょう。母犬は仔犬同士のいさかいを、知らん顔しつつ、でも全身の神経を集中させて観察します。それと同じように。で、それはあまりにもやりすぎだとなったら、たとえば、深く食いついたまま頭を振って攻撃を続けるというようなとき、相手がキャン鳴きしているのにやめないときなど、そうなったら出番です。2匹を分け、やられたほうに身を寄せて守りましょう。「この子は私の大切な子だ、やめろ」を示すわけです。やったほうを取り押さえて叱ったりするとその子のプライドが傷つき、叱られたのはおまえのせいだ、おまえがいるからこんなことになるんだと、相手に対してますます攻撃意欲が強くなってしまいます。やられたほうを守る、これが原則です。ただし、守ったあとはベタベタせず、「さ、もう大丈夫」と突き放してください。いつまでも味方になっているとホントの負け犬になってしまいますからね。
今の時期にたっぷり犬たち自身が体を張って順位付けの確認をすれば、今後しばらくは平穏が続きます。そして、やがて上位のほうが体力が弱ったり歳をとって威厳が薄れたとき、改めて順位確認の様子が見られるでしょう。まだずっと先のことでしょうけれど。
ふたりの間のことはふたりで決めなさい、飼い主はそういう態度を取りつつ、でもぜったいダメっていうことは私が決めるからね、とわからせておいてくださいね。

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