この掲示板にたびたび登場した紀州犬もどきの愛犬ダイが先ほど旅立ちました。
5〜6歳のころに我が家に引き取ってからちょうど丸9年間、、、飢えや乾きに苦しみ人間不信だった過去の不遇な期間のすべてを取り返してもたっぷりお釣りがくるくらいの幸せな時間を我が家で過ごし、笑ったような顔のまま、そっと息を止めました。
2年ほど前から足をあげておしっこをしなくなり、やがておしっこがキュッと止められなくなり、徘徊や旋回歩行をするようになり、今月に入ってからは立ち上がれるけれど歩き出そうとするとよろけて倒れるようになり、やがて立ち上がれなくなり、伏せの姿勢だけで過ごすようになり、伏せもしていられず横になったままになり、ついに頭を持ち上げられなくなり、食べ物を一切拒否するようになり、スプーンで唇に垂らしてあげる飲み水さえも受け付けなくなり、そんなふうに一日一日変化していく体調が、犬が老いるとはどういうことなのか、ゆっくりと死に向かっていく姿とはどういうものなのか、飼い主はそれにどう対応したらいいのか、ダイはたくさんのことを最後の最後まで私に教えてくれました。
ダイが教えてくれたことをここでまた少しずつみなさんに伝えていけたらと思っています。