ビーグルはもともと吠えるのが仕事の猟犬です。たくさんの仲間と鳴き交わしながらウサギを追うのが役目だったからです。だから犬に会って吠えまくるのは「元気か?」「調子はどうだ?」という挨拶です。それを、喧嘩を売っていると誤解してしまう飼い主さんが多いんですね。
さらにいけないのは、吠えたときに「叱る」「なだめる」「オヤツでつる」です。犬にとっては、「叱る＝もっと吠えろと応援された」「なだめる＝もっと吠えなくちゃと励まされた」「オヤツでつる＝よく吠えていい子だねと誉められた」を意味します。
つまり、なかぽんのビーグルは小さなころから「どんどん吠えなさい」と教わってきたということになります。飼い主の言うことをよく聞くとてもいい子なわけです。
11歳になってからまったく逆のことを教えなおすのはかなり大変です。だからまったく吠えないようにするのはあきらめて、吠えてもすぐやめるようにしていくといいでしょう。そのためには、吠えても何も話しかけずにすぐにその場から離れることです。「え? 吠えなくていいの?」という目を向けてきたら、「うん、そうだよ」と笑って大きくうなづいてあげてください。それで犬は納得するでしょう。