獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-199908-56

シャンプーについて
投稿日 1999年8月29日(日)13時24分 播谷久美子

こんにちは 獣医師の播谷です。
 猫のシャンプーについて わたしも一言
 猫をひろった もしくはもらった これからもらう等々 仔猫の飼育に関してのご相談をうけたときに わたしは必ず 小さいときから 定期的に家でシャンプーする習慣をつけることを つよくすすめています。長毛 短毛にかかわらずです。
 世の中には猫アレルギーの方(猫が嫌いという意味でなく) が少なからずいらしゃるようですが その際のアレルゲンは猫の毛ではありません。脂漏 というか ふけと油なのです。
 猫を定期的 たしか5週間おきにきちんとシャンプーした結果 猫の体表のアレルゲンを著しく減少させた。という実験結果を又聞き ならぬ又読みしたことがあります。
 これはおすすめしてみると たしかに効果があるようで ほかの猫に近づくとくしゃみがでるが うちの猫だと大丈夫とか 以前猫を飼っていたときは自分は猫アレルギーだと思っていたけど今の猫はきちんとシャンプーするので まったく症状がでない など本当に好評です。
 ただし シャンプーはちいさいときから 水にならさないとむずかしいです。2ヶ月 もしくはそれ以前から ならすと かならずできるようになります。うちであずかって よそにもらわれていく仔猫たちもお渡しする前に必ず シャンプートレーニングをしてわたしています。
 家族のかたにアレルギー体質のかたがいる場合のおすすめは 2〜3週間に一度のシャンプーです。この頻度ですと 市販のシャンプーではつよすぎるようなので 病院からシャンプーをだしています。温水プールぐらいのぬるいお湯で シャンプーは5〜10倍にうすめてつかってもらっています。
 猫は完全室内飼いが理想です。今現在アレルギー体質の人がいなくても きちんとふろにいれて グルーミングをすることは 大事なことだと思います。
 それから毛玉切りのことですが りき先生のおしゃることは 臨床獣医師にしてみればもっともなことなのです。家で毛玉を切っていて 皮膚まで切り取り 病院にかつぎ込まれることは 病院にしてみれば日常茶飯事なことです。プロのトリマーのかたでも切ってしまうことがあるようで とくに猫の場合 皮膚が伸びるので 意外なほど大きく切り取られていることもあります。
 くれぐれもお気おつけ下さい。毛玉にはたてにはさみをいれてほぐしてくださいね けっして横にはさみをいれないようにおねがいします。

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