獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-200106-75

ご無沙汰しました、只今小康状態です、ケホッ。
投稿日 2001年6月12日(火)14時56分 ツィツァ

猫との共存について、原点を見つめるようなディベートがあったんですね。
誰の意見に賛同するとか「ちょっと…」とひくかは置いといて
私も久しぶりに仲間に入れてください。

>猫の外飼い
猫を飼うにあたって今さら私の貧しい知識をサラすまでも無く、
「…するべきだ」と断言はいたしませんが。
ただ自分ちの猫も一歩外に出れば他人にとっては野良猫なんだという事を
念頭に入れていただきたいと思います。
自分ちの猫を守る、人に迷惑をかけない、この相方を考えて
内外どちらの飼い方がふさわしいか、おのずと答えは出てくると思います。
「ウチの猫に限って」と言う方も大勢いらっしゃいますが、
24時間、何日間も猫の後をつけて行動していた記録でもあるのでしょうか?
「不妊手術してればいいんでしょ?」と短絡的に考えてみても、
猫を害獣と思っている人ははたして猫の生殖能力を問題としてるのでしょうか?
(因縁になることは否定しませんが)
「だって苦情が来たわけじゃなし」というのも、
迷惑に思っている人全てが苦情を言うとは限りません。
猫のテリトリーに住む人全てに聞き込みをしたかはわかりませんが、
「○○さんちの××ちゃん」と可愛がってくれる人が全てではないんじゃないかしら。
地域猫活動をしてらっしゃる方の中にも、飼い猫を放し飼いにするのを
迷惑だと思っている人がいます。
飼い猫が保護を必要としている猫の分もご飯を食べちゃうんです。
「トイレの躾はできてるから」と言う人もいます。
でも他ではしないと言う絶対の確信はあるのかな?
私もつい躾という言葉を使ってしまいますが猫のトイレは本能なんです。
猿は決まった場所で排泄する本能がありませんから、
類人猿ですら訓練に5年を要すると聞きました。
猫だって臭いつけの為、安全に排泄できる場所があれば何ヶ所でだってします。
室内飼いが1ヶ所のトイレに躾やすいのは、
テリトリーの誇示があまり必要ないからだとも聞いています。
猫に理性や倫理観を躾られると考えるのはある意味で人間のエゴだと思うんです。
それらは人間の手で人間中心に作られたものだもの。
飼主として猫に愛情を注ぐのなら習性を理解して、
お互い気持ち良く共存できるよう上手に猫を導いてあげる方法は沢山あります。
今の日本社会、そろそろ猫好きさん達は地域社会という広い視野で
猫たちの未来を考える時が来ていると思うのですが…。
「外に出られなくてかわいそう」と、よく聞きます。
これも猫に訊かなくては本当のところは判りませんが、
猫って究極の快楽主義でしょう?自由がいいに決まってますよね。
だから元ノラちゃんや、元外飼い猫ちゃんを室内飼いにする苦労は
並大抵じゃありません、私も経験済みです。
もと外飼いの捨て猫を保護した知り合いがいました。
けれど彼女は完全室内飼いにしようと鳴いても騒がれても
断固として外に出しませんでした。
猫はストレスで毛が抜けて殆どなくなり、彼女の部屋はボロボロに。
そこで考え出したのはリードでのお散歩。
これも最初のうちは慣らすのに苦労していましたが、
やがてその次善策を猫も受け入れてくれるようになり数年後、
猫は腎不全で逝ってしまいました。
原因は散歩途中で飲んでいた水にあったそうです。
彼女の教訓はもっとしっかり管理してあげてたら…というものでした。
リードでの散歩すら見落とす事があるのです。
ではお散歩も止めたほうが良かったのか…私はそうは思いません。
私も猫と暮していて究極の選択だらけです。
こうしたらこうなる…そんな方程式はありませんよね。
家の事情があって、または方針によって飼い方や愛情の示し方は千差万別。
ただね、猫の幸せを願うのも勿論の事、先述したような地域社会も考えないと
いつも犠牲になるのは猫なんだと思うんです。

>野良猫の餌やり
私が地域猫活動を多少ナリともお手伝いさせていただくキッカケとなったのは、
この問題からです。
猫を愛する人間として可哀想な猫たちにご飯を上げたいと思うのは当然だと思うんです。
そしてそう言う気持ちを私は断じて捨てたくありません。
それに私達が目にする猫はイエネコであって、野生猫ではないのです。
はっきり言って時給自足のできない、人間のくれる餌や残飯をあさって
生活している猫なんです。
ネズミや虫だけで生き長らえているイエネコがいるでしょうか。
ではどうすればそんな子達を助けてあげられるのか…
そんな時見つけたのが地域猫活動です。
今住んでる所は幸か不幸か野良猫すら住めないようなビルだらけ。
でも前のマンションの駐車場に住みついた猫Sがいたんですね。
で、管理人さんや理事に請合って、
なんとかみんなで飼うことができるようになりました。
不妊手術と餌やり、近辺掃除、回覧版、などなど。
…と、簡単に書いちゃったけど、すんごい大変だったんだから。
よく「責任もてないなら餌をやるな!」ということを耳にしますが、
責任って何でしょう、責任取る方法は自分の家に連れ帰ることばかりではありません。
様々な方法があるはずです。
猫嫌いの人だって「死んで欲しい」とまで思ってる人に私は合った事はありません。
私達はこれだけしますから…と、説得できた人達ばかり、時間はかかりましたが。
単純に野良猫に餌をやるやらないの問題じゃなですよね…。

これは先に述べた猫の外飼いと矛盾すると思う人がいるかもしれません。
でも出来る事を出来るだけ、と、そう思っています。
いつもながら、長い書きこみで申し訳ありません。

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