獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-200501-75

にゃん吉さんへ
投稿日 2005年1月8日(土)16時52分 投稿者 みき

返信有難うございました。
的確なご意見をいただいて、感謝しております。

あれから・・・回復の兆しが見られず、このままでは弱っていく一方だと思い、姉の友人に良い病院を教えてもらい、12月30日に診察を受けてきました。

診察の結果は、にゃん吉さんが書かれていた胸水の原因と思われるものの中のひとつにあった心疾患で、拡張型心筋症という重度の心臓病でした。
全回復の見込みがない、心臓の状態がかなり悪く、深刻で、いつ死にいたってもおかしくない状態と告げられました。とても、ショックでした。

心筋症は原因不明の病気で、治療法がなく、対症療法的に薬を投与して心臓機能の低下をやわらげ心、安静を心がけるしかないようです。血の流れが悪く、血栓ができると後肢麻痺になる可能性が高いのだとか。(すでにご存知かもしれないのですが、一応の説明です…)

25日に採ったばかりの胸の水が再度溜まっていて、それを採ってもらい、薬をもらって、その日は帰宅しました。検査の負担によって更に弱ってしまうのでは、という不安は杞憂に終わり、その後呼吸の状態がかなり良くなり、安定し続けています。
病院はその後1月3日までお正月休みに入ってしまうので、緊急事態が起きた場合に、と携帯電話の番号を教えてもらい、「緊急事態が起きてもおかしくない状態なのか」と緊張しながら年末年始を過ごしましたが、それからは幸いにも無事何事もなく、今現在食欲がないままなものの、安定した状態でおります。

胸の水を採る処置や検査が手早く、結果が逐一出て、わからないと言われていた胸の水の原因、病名がすぐに明らかになり、病院を変えたことは本当に良かったと思いました。
私が見た限りですが・・・それまで通っていた病院は、先生がひとりで受付から会計まで行っている小さな病院で、自分で行っている検査はレントゲンのみ、血液検査や抽出した液体の成分検査などは外部に依頼していたため、時間がかかっている様子でした。おそらくあのまま通い続けていても、原因はわからないまま「対症療法」を続け、弱っていく一方であったと思われます。
薬の相談を何度となくしましたが、最後には「飲ませられるだけでいいよ」と。
会話の端に「このまま死にゆくのを見守るしかない」というようなニュアンスがあり、原因がわからず曖昧なまま、症状は悪化していくばかりで、不安な気持ちでいっぱいでした。

薬は、今現在の病院からは錠剤のものをもらっているので、とても飲ませやすくなりました。一度で飲み終えられるので、日に何度もこみ上げる苦痛を味わわせることもなくなりました。本当に良かったです。

お正月休み明けに病院へ行った際には、また胸に水が溜まっていないか心配していたのですが、聴診器を当てて心臓の音が聞こえるので、採らなければならないほど溜まっていないでしょうということで、ひとまず安心しました。
ただ、食欲が全くなく、食べ物のニオイを少しでも嗅ぐと「ンウオエッッ」とこみ上げます。体重は書き込みをした頃よりさらに減り、3・8kgになってしまいました。常に5・4kg〜5・6kgあった時より2kgちかく減って、持ち上げると軽く、背中がゴツゴツしていて哀しいです。毛のおかげで、見たかんじはそれほど痛々しくないのが救いですが…。
病院で相談して重症医療期用の缶詰をもらい、水で緩めたものをシリンジ(注射器のような注入器具…と、説明が長くなるのでなんというのか教えてもらいました)であげていますが、一日に与えるべき量を食べさせられません。
嫌がるのを無理に食べさせていると「先が短いのならば、苦痛は少しでも与えるべきではないんじゃないか」と思ったりします。猫は我慢強いと聞くので、「落ち着いているように見えて本当はかなり辛いんじゃないか」などと思ったり。
私はまだ覚悟がまだできていません。
仕事で家を空けている日中にもしものことがあったら…と心配し、ご飯を食べさせることに迷っています。
にゃん吉さんの、にゃんの「残された家族にとって納得のいく『最後』」とはどういうものだったのでしょうか?

前回に引き続き長々長々とすみません・・・。

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