獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-200605-98

安楽死2題について
投稿日 2006年5月30日(火)02時57分 投稿者 けりーずはうす

安楽死を選択なさった飼い主さんの立場からいくつかご意見があったようですが獣医師の立場から・・・。
様々なケースでこの選択をなさる場面に遭遇してきました。
もちろん、寿命をまっとうするのが一番いいであろうとは思います。
私は基本的には、治療法がある場合には、この選択を良しとはしません。しかし、やむを得ない事情はあるものです。

13歳の老犬がいました。彼は重度の甲状腺機能低下症で、自力で食べられなくなり、痩せて
虚脱状態で来院しました。
治療すると、この病気のために、見当識障害(痴呆に近い?)が酷く、自分が入院していることさえ
気づいていないようでした。
また、もともと咬み犬だったので、排泄物で汚れた足などをきれいにするのに少々手こずるようになっていたのです。

飼い主さんはご自分の体のこと、犬の性格のため安楽死を口にされていました。
それでも一旦は退院したのですが2ヵ月後再び入院することに。
その時は面会に来られるたびに安楽死を口にしていらっしゃったのでついに
犬をいただき、最後まで面倒を看てからご連絡差し上げますと申し出ました。
その後、飼い主さんからはぷっつり連絡が途絶え、すこし寂しい思いをしていた頃
来院され、今度はちゃんと面倒を看ますと言って連れて帰られたのです。
そして3ヶ月が過ぎた頃、下痢のため痩せてガリガリになった犬を連れて再びやってこられました。
「今度こそ、もうだめです。体が付いていきません。安楽死をお願いします。」
今度は請け負いました。

何故、最初の時は請け負わなかったのに、今回は受けたのか。
それは何より残された者の「後悔」です。どちらのケースも犬はまだ食欲もありました。しかし、4ヶ月以上も下痢がつづき、治る気配は見られませんでした。

このままでは、犬にとっても、人にとっても良くない、また、がんばって2ヶ月面倒をみられた事が後悔を軽くするとも判断しました。

そしてその方は深々とお礼を言われて連れて帰られました。
その後、同居犬を連れていらっしゃっても、顔は明るく、後悔なさっている様子はないようでした。

ちぃみかさん、
ご自分で気づいておいでのように、決めるのは貴方です。
しかし、第三者の意見を聞くと、気持ちも楽になることもあるでしょう。
主治医の先生に今のお気持ちをお話なさってみてください。
主治医の先生が賛同してくださるなら、貴方は間違っていないと思います。

チャオさん
少しでも関わった命が人の都合で消されていくのは何だかむごい気がしますね。
でも、チャオさんがその猫さんが安楽死されて、「自分はなにもできなかった」と後悔するよりも
チャオさんの手元に引き取ってからお考えになってもよろしいのでは?
最初はケージ飼いでもいいではありませんか。
相性を見てどうしてもダメなら、今後をお考えになってはいかがでしょうか。

確かに猫のなかには多頭飼育に向いていない性格のタイプがいますが、その猫さんが
そのタイプかはやってみないとわかりませんよ。
以外とダメなのは人に対してだけで、猫同士は全く問題ないのかもしれません。

チャオさんがきっと後悔なさるだろうと、無責任な発言をしてしまいました。

引き取ることを選択なさらなくても、チャオさんが悪い訳ではないですからね。
誰も責めたりしませんからね。
どうかご自分を責めたりなさいませんように。

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