獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-200610-51

Re その後…
投稿日 2006年10月9日(月)16時12分 投稿者 けりーずはうす

前回の時にも泡を吹くことは触れてはいらっしゃったのですが、主な質問はスプレー行動でしたので
こちらも回答せずにスルーしてしまいました。
ごめんなさい。

さて、お聞きした内容の症状は、私もやはりてんかんであると思います。
では、てんかんの猫を獣医師がひきとるまでするか、それはその人によると思います。

てんかんという病気はけっこうあります。猫よりも犬の方が多いようにも感じますが・・・。
さて、治療法となりますと、当然抗てんかん薬というものを投与します。
これは、症状により薬の種類が変りますが、発作があってもなくても毎日投与することがとても大切です。
場合によっては(特に一年未満で発症した場合)薬で上手くコントロールできると、1年で投与を終了できます。
しかし、半数前後の犬、猫が一生投薬を続ける必要があります。

また、てんかんといっても、発作を起こしていないときはまったくの正常ですので、今までとなんら変った生活をする必要がありません。
ストレスをためることがよくないとも言われています。
発作の前後をよく観察していると、発作の前触れがわかり、予防的に別の薬を投与することで発作を抑えることもできるようになります。

つまり、きちんと投薬し発作を抑えられれば、別段普通の家庭で面倒をみられないという病気ではないということです。
しかし、なかにはどうしても毎日投与が難しいとおっしゃることもあり、そういった場合は病院で引き取るということも
あるのかもしれません。

shinoさんのご友人がどこまでこの病気を冷静に受け止め、治療をしていく覚悟がおありかということが
大切でありましょう。
投薬していても、発作を起こすことがあり、その発作状態を見ていることができるかどうかも大切なポイントかもしれませんね。

今すぐ答えをださずとも、半年くらいは治療を続けてみて、その上でどうしても面倒がみれないとなったら
主治医の先生のお言葉に甘えるのも悪くないかもしれません。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。