獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-200610-53

Re その後…(癲癇様発作)
投稿日 2006年10月10日(火)11時49分 投稿者 プロキオン

私は、今の時点で悲観的に考える必要は無いと思います。癲癇は、脳の中の一時的な
電気信号の乱れに過ぎません(本来的には)。
人間の方でも偏見に苦しんでいる患者さんは大勢おられます。疾病と折り合いをつけ
て暮らしていくというタイプの病気と言えます。

その一方で脳の炎症で癲癇様の発作を繰り返す疾病も存在します。このような場合で
すと、発作で障害を受けるということが重なり、発作が次の発作を招き、徐々にひど
くなっていくこともあります。
残念ながら、動物の場合ですと、こちらのひどくなっていくケースに遭遇することが
多いように感じます。
今の時点では、発作の間隔に注視して、どのくらいの間隔で発生するのか、どの程度
の薬用量で発作が抑制できるのかを検討すべき段階ではないかと考えます。
当事者である猫自身は、何が起きているのかの自覚はないでしょうし、薬で充分にコ
ントロール可能なレベルではないかと考えます。
そうそう悲観的に考える必要は無いように思います。

獣医師が患者猫を引き取ると言うことは、あまり一般的であるとは言えないように思い
ます。仰せのとおり、きりがありませんので。
ただ、発作間隔と薬用量を見極めるために長期の入院必要とする場合はあるかもしれま
せん。その期間の費用負担を考慮しての申し出なのかもしれませんね。薬剤の服用は、
食欲さえあれば、さほど問題とはなりませんので、すでに猫を飼育されていたりすれば
「ついでに」ぐらいの話なのかも…。



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