獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-200702-90

Re:猫のてんかんについて
投稿日 2007年2月22日(木)09時01分 投稿者 けりーずはうす

昨年の5月の質問だったようですね。その時も私が対応したようでしたので、また出てきました。

>@薬の増量をしたほうがいいのか。または、別の薬に変えた方がいいのか。
これは、フェノバールの血中濃度を測定すべきでしょう。
これは、体重分薬を投与していても、個体によって有効血中濃度(薬が効く濃度に上がっているかどうか)に達していない場合もあります。
フェノバール投与開始3週間以上経過してから測定し、それによって薬の量を決めます。
また、前回にも述べましたが、猫の場合は、タウリンを補助薬として使用すると、良好な経過を得られることもあります。

>Aこの痙攣の内容で、何が原因で痙攣が起こっているのか予想がつくのか。
これは、フェノバールの血中濃度の結果によって考えかたが違うと思います。
濃度が上がっていなければ、単純に投薬量を増やせばよろしいことでしょう。
有効血中濃度であるならば、フェノバールでは効果がないととるべきかもしれません。
あるいは、本格的にCTやMRIなど脳の検査を検討してみてもいいでしょう。

>B猫が興奮する遊びなどは控えた方がいいのか。
興奮した後、発作が必発するなら、控えた方がいいでしょうが、関連性がないのであれば、問題はないと考えます。

さて、このHPでもてんかんについてまとめたページがあります。
「動物よくある相談」のてんかんのコーナーの中に、もう少し詳しくてんかんの治療法などを
大学の先生がまとめられた本のアドレス表記があります。

犬と猫のてんかんの読本 〜ペットのてんかんとつきあってゆくために〜 第2版
 http://www3.big.or.jp/~vetrad/inunekotenkan2nd.pdf

そちらも是非、ごらんになってみてください。
かなり参考になりますよ。

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