獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-200706-73

Re:2ニャンの関係について
投稿日 2007年6月18日(月)15時54分 投稿者 けりーずはうす

やはり、先住猫のテンテンさんが、虎之助君の存在を少々「うっとおしい」と感じている時があるようですね。
もちろん、どちらの猫も避妊、去勢手術はお済ですね。

この解決策としては、やはりある部屋をテンテンさんにだけ開放する時間を設けてあげるべきでしょう。
テンテンさんが昔から気に入り、よく一人寝していた場所が理想的だと思います。

猫科の動物は、ライオン以外は単独行動を好む動物です。
人間が勝手に多頭飼育をしようとしますが、もともとの猫の性格を強く持ち合わせているタイプの猫にとっては
相手が子猫であっても、その後もずっと一緒というのは、はた迷惑かもしれません。
テンテンさんは、虎之助君とは違い、約1年を一人で気ままに飼い主さんと過ごしてきた時間があるため
どうしても24時間つきまとわれるのを受け入れがたいのでしょう。
一方、虎之助君は、来た時からテンテンさんがいて母親代わりに傍に居てくれたので、未だに乳離れできない大きな子供といったところでしょうか。
逆に、テンテンさんがいないと不安になる、猫が猫に依存している状態でしょう。

私も、実家、自分の家、病院で2頭ずつのペアーで多頭飼育しております。
オスオス、メスメスの組み合わせですが、どのペアーも大きなトラブルはありません。
これらのペアーは決してずっと一緒にいようとはせず、だからといってけんかもしません。お互いがお互いの存在を認めている程度の仲です。
1日に1回はじゃれあいのあそびもしています。
メスメスのペアーは、夜はケージの為一緒にいるしかないのですが、昼間はそれぞれ好きな場所で過ごしています。
このように、猫はある一定の距離を保って生活をするか、ある時間は離れて過ごしたいと思っているようです。
このままでは、テンテンさんは毛を抜くという行動だけでおさまらないかもしれません。
彼女は、「一人になりたい。でもどこまでも付いて来る。このままでは、虎之助にひどく攻撃してしまいそう。
でも、この子は私が育てたのだから我慢しよう。」
こういう思いが、毛を抜くという自虐的行為に走らせているのかもしれません。
今のうちに対処をすべきです。
また、虎之助君も大人になるべきです。
別の部屋が無理なら、虎之助君をケージに入れてはいかがでしょうか。
(ケージに入れるというのは、決して悪いことばかりではありません。
将来、入院などをしたときに、ケージに入ることにストレスを感じなくてよいからです。)

心を鬼にして、テンテンさんを守ってあげてください。

そうすれば、再びお互いが距離感を保って付き合うことができるようになり、良好な関係ができるのではと思います。

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