猫のする人間にとっては困った行為は、対処によってはとても効果があったり、全くの逆効
果だったりします。
柑橘系の匂いを布団につけているとの事ですが、それでもしてしまうというのは、
その匂いがイヤだから、だからこそもっと自分の匂いをつけよう！と思ってしまっているの
かもしれません。

ここはトイレでは無いよ！と教えるために匂いを完全に取り除いたとしても、猫の本当の
目的（理由）が排泄の為にしているんじゃなかったら、洗濯した洗剤の匂いや、買い換えて
何一つ自分の知ってる匂いの無い新品の匂いがイヤでマーキングの意味でのオシッコをするかもしれません。
マーキングも色々あって、どう見ても排泄の為のオシッコにしか見えないマーキングもあります。
小さな時にした粗相は本当に排泄だったのかもしれませんが、メス猫で６ヶ月ならば早熟な
子は発情を迎える子も居るくらいなので、まだ発情していなくてもそろそろ縄張り意識が
高まってきているのかもしれません。

それから以前何かで読んだのですが、布団は飼い主さんの匂いがもっとも染み付いた物であ
り、感触も柔らかくて心地良い物です。飼い主さんを独占したいと思う猫にしてみれば
もっとも自分の物にしておきたい場所でもあり、そこにオシッコをしてしまう猫は飼い主さ
んの匂いのする場所に、自分の匂いもつけて安心したいのではないか？　というのです。
足元にスリスリしにきたり、自分のお気に入りの場所に体をこすりつけるアレの極端な
バージョンです。

もちろん踏み心地が柔らかい土を連想させて「トイレ」だと認識してしまい、今でも「トイ
レ」だと思っているのかもしれません。
もっと他にも何か理由があるのかもしれません。
さまざまな理由が複合されているのかもしれません。
止めさせる方法も、理由がさまざまだとこれといった決定打は無いように思います。

しかしタオルケットにはしなかったとのことですから、布団の上にタオルケットをかけて
みられてはいかがでしょう？
猫の成長とともに猫同士の関係も微妙に変わってきているかもしれませんので、もしそれが
原因だとするとタオルケットは関係の無い物になってしまうかもしれませんが・・・。

もしタオルケットをかけてもダメだったとしても、それならばタオルケットと布団の間に
防水シートを挟んでおけば、とりあえずは洗いにくい布団への被害は防げます。

私の猫友達の家にも布団にオシッコをする子が居て、あーでもないこーでもないとみんなで
色々考えたものですが、飼い主さんが悩めば悩むほど酷くなっていったように思います。
寝室に入れないようにもしましたが、入れないストレスで他の猫に八つ当たりしたり、
挙句にテレビの裏にオシッコをするようになったり・・・

それで、テレビの裏にされるくらいなら、布団を洗うくらい何でもないやと諦めて（幸い薄
い夏布団の季節だったので）、したいようにさせて一切怒らないようになったら、
不思議なくらいオシッコをしなくなったそうです。
元の原因は今となっては分からないけど、飼い主さんに叱られたり、不機嫌な空気が強いス
トレスになり、いつのまにかそれが原因になっていたのかもしれません。

解決に決定打は無いかもしれませんが、ピリピリイライラは解決を妨げるということは確か
なようです。
タオルケットと布団の間に防水シートとを・・・と書きましたが、表がパイル地のおねしょ
シートなどを布団にかけてしまうという方法もありますので、まずはオシッコをされても
被害が大きくならないような対策をしておけば、少しは悩みも軽くなるのではないかと思います。