獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-199806-17

寒太郎さんへ
投稿日 1998年6月6日(土)01時20分 ぐっちゃん

貫太郎さん はじめまして!
以下は「うさぎ学入門」の受け売りです
詳しいことはかかりつけの獣医さんか、ウサギBBSの入っている獣医師広報板の意見交換の場でムクムク先生にお聞きすることをお勧めいたします
(BBSには獣医師は巡回していないそうなので・・・)
粘液種とは単なる皮膚疾患ではなく、全身症状を伴うウィルス性疾患ですが、皮膚症状から発見されることが最も多いようです 本疾患に付いては日本で見られることはなかったようですが、もし貫太郎さんのうさちゃんが粘液種ならこの本で心配されていたとうりアメリカやヨーロッパから輸入されたウサギが国内に持ち込んだのかも知れませんね
《原因》
粘液種ウィルスはポックスウィルスという種類に属し、多くの菌種があります。この菌種によって症状もかなり違うようです
ウィルスは通常昆虫が媒介するといわれ、主に蚊とノミが媒介者のようです。また、直接的あるいは間接的接触で移る可能性もある為、他のうさちゃんとは隔離し、接触後は手荒いなどに気を付けられることをお勧めします。
《症状》
始まりは大概目からで、涙や眼脂が増え、次第に目がはれぼったくなります。ややすると、目の周囲、唇、顎などに結節状の病変(偽腫瘍)が現われ、耳、鼻、四肢に広がり、肛門や生殖器にも見られることがあります。顔面は全体的に浮腫となり、顔中が腫れ上がることがあります。(ライオン・フェイス)
偽腫瘍が崩れ、漿液性〜膿性の滲出物が見られることがあり、ここまで来ると食欲もなくなり死に至ることもあります。
急性型のものでは呼吸器症状が激しく、治療しても回復は思わしくなく、飲水・摂
食を続けるもののついには死亡します。
《治療》
ウィルス性である為残念ながら原因療法がありません。点眼、抗生物質の全身投与、皮膚の崩れた部分へのヨード溶剤の塗布や注入といった治療で症状がいくらか緩和するでしょう。
以上、粘液腫であることを前提に書きましたが、違っていたらごめんなさい
ウィルス疾患はなかなか手強くて大変ですが、早く良くなるといいですね
獣医さんと寒太郎さんとうさちゃんの3人4脚で大変でしょうががんばってください

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