獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-199901-128

本当です。
投稿日 1999年2月3日(水)11時59分 くまこ

悲しいことですが、化粧品の実験にうさぎを使っているというのは本当です。
その数は年間30万匹と言われてきます。
主に、化粧水や口紅のかけら、クリーム等、をうさぎの目の中に入れ、目の炎症具合を見ます。
当然ながら激しい痛みを伴う為、うさぎは首が折れるほど暴れます。
そのため、うさぎが動けないようにするための拘束機で固定します。
痛いのはもちろん、目はつぶれます。
その後の処置は当然ありません。殺処分となります。

また、うさぎの毛をガムテープのようなものでむしりとり、そこにクリームなどをぬり、炎症具合をみます。
うさぎの皮膚はヒトより弱く、もちろんただれます。その後は殺処分です。

厚生省が化粧品に使っても安全だと認可している成分は2600種類以上あるので、それを使って化粧品を作るのには 動物実験の必要はなく、十分な物が作れます。
が、企業は常に新成分を使いたいし、それを望む人も多いので、実験はなかなかなくなりません。
うさぎとヒトの涙腺の構造や、皮膚の厚さ薄さも違うので、そのデータが完全にヒトに適用できるものではないのですが(化粧品でアレルギー起こす人もいますよね)実験しとけば訴えられた時に「安全性は確認した」と言えるので、とりあえずやってます。

化粧品だけでなく、台所用などの洗剤もそうです。漂白剤などは確認してませんのでやってるかどうかわかりませんが・・・。
イメージダウンにつながるので そんな事は明らかにされませんが、日本の大きな化粧品会社・洗剤の会社はほぼやってます。
いわゆる中小企業の中にはやってないところもけっこうありますが、「やってません」と主張してくれないので、消費者には分かりません。
「主張して」とお願いしても、業界の圧力か、そんなの売上げに繋がらないだろうと思うのか、なかなかラベルに表示したがりません。
消費者が「実験してるかしてないか」を重視して選択の基準にして、「やってる会社のは買わないよ」と意思表示すれば、企業も少しは考えるのでしょうけどね。
動物保護運動のさかんな欧米諸国では、日本よりずっとそういった運動が盛り上がっているので、今年に入ってついに「EU内での 動物実験した化粧品の取引禁止」条約が締結されました。
日本でもこれを機に たくさんの人に現状を知ってもらい、EU同様に取引禁止を実現するべく、がんばってる人もいます。

興味のある方にはぜひ、「実験している化粧品は買わない」という意思表示を企業に伝えたり、「そういう実験をして作られているんだよ」ということを周りの人に伝えていただきたいです。
多くの人が知る事実となるよう働きかけていくことが 前進のきっかけとなると思います。

化粧品の実験に関するページは下のリンクにありますので、よろしければごらんください。
http://arrs.envirolink.org/java/Jan/JCosme.html

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