獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-199905-99

再び、よっさんへ
投稿日 1999年5月24日(月)15時37分 プロキオン

アドレスを送信していただきましたが、やはりメールが戻ってきて
しまいます。
データフォーマットエラーないなってしまっているようです。

DMを掲示板に返信することは本意ではありませんが、やむえぬこと
とご理解ください。

ーーーここからーーー
> 病変についてご説明いただき、やはり皮膚糸状菌症ではないかと・・・。
> ただ昨日薬をつけてから、毛がぬけているところの肌が白くガサガサ
> の状態だったのが、つるつるになっています。

だいたいは、糸状菌か疥癬だと思います。

> それから、原因についてですが、「栄養状態・ストレス・そして不適切な薬の使用」
> いずれも心当たりがありません。強いていうなら栄養状態でしょうか?

食事内容はあまり参考にはなりません。同じ牧草でも品質が劣化して
いれば検討しようがないのです。これこそ現物を見ずにお話をしても
意味がありませんので。
ストレスについても、同様です。誰にでもストレスと感じることも
あれば、AにとってのストレスがBにはストレスにならないことも
あります。
例えば、繁殖で卵を抱いている小鳥には巣をのぞき込まれることが
ストレスですが、手乗りの小鳥では飼い主と遊べないことがストレ
スになります。

> ペットショップで菌をすでにもらっていたのでしょうか?

常在菌というのは、それこそ生まれたときからいると考えておかれた
方がよいでしょう。
皮膚の健康な状態が損なわれ、病原体を排除できなくなったので、
疾病として現れたということです。

> 直接診ていただければ、すぐにわかるのでしょうね。すごくはがゆいです。
> でも、相談できる方がいらっしゃるので心強いです。
> とにかく、うさぎを診てくださる獣医さんを探します。

確定診断がつけば、現在の先生で治療可能なはずですよ!
それほど、むずかしい治療をするわけではありません。根気がいる
だけのことです。
「ドルバロン」のことを気にしておいででしたが、この薬は決して
キツイ薬ではありません。
ただし、ステロイド剤が含有されていますので、真菌症の治療には
むいていません。掲示板でこのことを書き込むにははばかりがあり
ますので、あのような表現になっていますが、「抗真菌薬」の軟膏
の方がはるかにキツイというのが正直なところです。

私には、主治医の先生が皮膚糸状菌症以外の要素を疑っているよう
にとれます。というか、診断しかねているのかもしれません。
この世界では、実際に患者を目にしている先生の意見優先というの
が原則です。私達が見当違いの話をしている可能性もあるわけです。
どちらにしても、確定診断がつかないとね・・・。

言葉や文字だけで診断することには無理があるのです。私にしても
ムクムク先生にしても、無責任なことを言っているという理由でク
レームを受けることがあります。
では、知らんぷりというわけにもいかないところは性分というとこ
ろでしょうか。

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