獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200009-40

>とがさんへ 7歳のうさぎさんの手術について
投稿日 2000年9月22日(金)12時07分 くまこ

とがさん、はじめまして。くまこ@5うさ飼い と申します。
もう有益なアドバイスを頂いているかとお察ししますが、
よろしければお読みになってみてください。

頬から大量の膿が出てきたということで、さぞ驚かれたでしょう、
うちは不正交合によって歯茎と頬に膿がたまりました。
その経験から言わせていただきますと、頬に膿が溜まった場合、完治するのは非常に難しいです。
特に、この膿が骨に及んでいる場合、骨を取らずして治すということはほとんど不可能と言えると思います。

通常、うさぎの膿は膜に覆われているそうです。初期の段階にそれごと取りされば完治も期待できますが、
頬のあたりは内部も複雑で、膿も複雑に分布したりします。
しかも、目や鼻という重要な器官があります。
なので、問題のところを全部取る、というような、あんまり思い切ったこともできないんです。
そのため、膿が溜まるたびに病院に行って、切開して膿を出してもらうという方法で、
病気と長くうまく付き合っていくという方法を取られる飼い主さんが多いようです。
うちのうさぎ(当時5歳)はこの方法で1年半生き延びました。最後の方はあまりいい人生(うさ生)とはいえませんでしたけども。

ただ、とがさんのうさちゃんは、食べ物が膿に混じるということで、不正交合のケースとは違い、
さらに手術の必要性が高い状況じゃないかと思います。
7歳のうさちゃんに全身麻酔をかけるのは、たしかに不安ですが、このリスクと穴をふさがないリスクを天秤にかけて考えるしかないのかなと思います。
もしとがさんのうさちゃんが、年齢の割にすごく元気で体力があるなら乗り切ってくれるかもしれないし、
そうでなければ残念な結果になるかもしれません。
全身麻酔で手術して手術自体がうまくいっても、今後膿がたまらないとは限らないんじゃないかと思います。

もし私なら、通院して治せる(または維持できる)なら手術は避けて、
手術して穴をふさがない限りどうにもならないというなら、できるだけ体調を万全にした上で手術にかけてみるかなと思います。

ぜんぜんアドバイスになっていなくて申しわけありません。
若いうさぎと違って、高齢のうさぎの場合は、体力もさることながら
残された寿命(仮定)も考慮するといいかなと思います。
問題は残った生活の質をどう高めていくかということになると思うので・・・
獣医さんと話を詰めてみて、病気を治すということ以外も考慮に入れた上で、
バランスの取れた治療法が見つかりますように。

とがさんの場合に参考になるかどうか分からないのですが、
よろしければ「長寿うさぎの会」というHPをご覧になってみてください。
(今アドレスが分からないので、この名前で検索してみてくださいね、yahooで出ます)
5歳以上のうさちゃんの暮らしぶりのインタビューがのっています。
高齢のうさちゃんが病気になった時に どういうふうに付き合えばいいか、
膿の治療はどんなふうにしているか、ご参考になるかもしれません。

とがさんのうさちゃんに合った治療法が見つかることをお祈りしています!

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