獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200401-57

去勢と避妊
投稿日 2004年1月23日(金)11時08分 プロキオン

実施の時期については、去勢の場合5ヶ月齢以下はなるべく避けた方がよく、
6か月齢以降が望ましいとされています。
これは、尿道の発育の問題とウサギの鼠径管が生涯開在性であるため術後ヘル
ニアの防止に意味があります。
雌の場合は、子宮間膜への脂肪蓄積が多くなるので、生後4ヶ月を過ぎたらな
るべく早い方が良いと言われています。1年を経過した個体は手術がやりにく
くなるようです。
どちらも、手術のしやすさにかかわることなので、飼い主さんから見れば、あ
まり意味がないかもしれませんが、手術する側の獣医師が大変ということは、
それだけウサギ本人にも負担がかかることになります。

また、精子の生存期間というのは、人間よりも長いであろうというぐらいしか
私は認識していませんが、ウサギは大きな精嚢腺をもっていますから、こちら
で貯精され栄養を補充されていれば、かなりの期間の生存が可能なのではない
でしょうか。
普通、術後4週間と言われていますが、それは妊娠の成立が起きないであろう
ことを見込んでの期間だと思いますが、それを6週間と言うからには、おそら
く去勢後4週間経過の個体が妊娠させちゃった例があるのではないかというの
が、私が受講したセミナーの講師のS先生の言葉です。
また、雌も子宮内での受精卵の浮遊期間があって、着床して発育が開始するの
がおくれるケースがあります。
雄にも雌にも、飼い主にとって思いがけない時に出産してしまう要因があると
いうことになります。

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