獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200412-128

ウサギの強制給餌のご参考に…
投稿日 2004年12月26日(日)00時33分 投稿者 ま!


強制給餌に悩んでおられる飼主のみなさんの、ご参考になれば嬉しいのですが。

うちのウサギは今年4月から3ヶ月おきに3回の不正咬合の処置をして、一年の半分くらいは強制給餌しているようにおもいます。自力で食べられているときも、もう前歯が弱くて野菜を噛み切るのが難しいので、ミキサーしたものを補助として与えています。

はじめのうちは抵抗して、ウサギも私もエサまみれになっていましたが、いまは朝の出勤前や時間のないときにもさっと飲ませることもできるようになりました。
飼主さんは、エプロンを着用するとよいとおもいます。


1.強制給餌のメニュー例 (50mlシリンジ1本分)
コマツナ:1〜2枚(20g)
チンゲンサイ:1〜2枚(20g)
パセリ:5gくらい
水または野菜ジュース(無塩):大さじ2分の1くらい(野菜だけだとミルミキサーが回らないので)
ペレット:5g(とろみをつける程度。いれすぎると膨張して詰まる)

野菜だけをまずミルミキサーでどろどろにし、(ペレットはすり鉢などで別に粉状にしておくとよいとおもいます)ペレットと混ぜます。
1、2分待って、ペレットが水分を吸って膨らんでからスプーンに山盛りにとってみます。
スプーンを傾けてすぐボッタリと落ちる程度になっていれば、シリンジの中で詰まらないはず。少し間があって落ちるのは、固めかもしれません。

つくったペーストをシリンジ(大きな注射器型の容器)に入れます。女性や手が小さい人は、40mlくらいまでにしたほうが、片手でシリンジを固定して押しやすいです。


内容をペレット中心にしたい場合は、粉にしたペレット10gと水または野菜ジュース大さじ1、無糖ヨーグルト大さじ2分の1くらいでペーストをつくれば、ヨーグルトのとろみがついて、シリンジにつまりにくいとおもいます。


2.飲ませ方

ウサギはそれぞれ抱きやすいかっこうがあるとおもいますが、
うちは、いわゆる「体育座り」のようにひざを立てて座り、胸と太もものあいだにウサギを挟むように抱きます。
左手で胸に抱えるようにし(ウサギのわきの下に親指と人差し指をさしこむようにし、手のひらが胸に当たるように)、右手でシリンジをもって飲ませます。

ウサギいやがって顔をそむけるのはかわいそうですが、ちょっと心を鬼にしなければいけないかもしれませんね。
きゃしゃなウサギに無理に力を入れるとおもわぬ事故につなりかねないので、加減が必要ですが、そむける顔を飼主の肩と腕の加減でなんとか上を向かせて、または、逃がしてもらえないとわかってウサギがあきらめた感じになるのを待って(?)シリンジの先を口にあてます。すばやく、少しだけ中身を押し出してみましょう。

ゆっくりと、あわてず、ウサギの口の動きが止まりかけたら一度に2目盛りくらいずつ、口からあふれないように押してゆきます。
最初は5〜10mlも飲めたら上出来だとおもいます。
がんばって増やしていきましょう。

ウサギは苦味のある野菜がすきな気がします。パセリやセロリなど。
野菜をいろいろ変えてみて、ウサギの好物を探るのもいいとおもいます。


3.分量、保存方法など

2.2キロのウサギで、一度に40mlくらい飲ませ、それを一日に3〜4回もできたら、とりあえずは胃腸の動きを保ち、体重の急な減少は防げるとおもいます。

あとはパイナップルやリンゴの100%ジュースやヨーグルト、つぶしたバナナを与えるのも、強制給餌をしなければならない非常時にはよいとおもいます。

余ったペーストは、シリンジに入れたまま冷蔵庫で3時間くらいなら保存できるとおもいますが、ミルミキサーにかけたことで空気にふれて傷みやすいです。できればそのつど余りは捨て、作り直すのが安全ですね。とくにヨーグルトが入っている場合は保存しないほうがいいとおもいます。


4.ミルミキサーにかけてもシリンジに詰まる野菜の固まりができる場合

せっかくウサギを抱きかかえて飲ませ始めたのに、とちゅうで野菜のかけらが詰まって中断するのは困りますね。
できあがったものをまずシリンジに詰め、容器にぜんぶ押し出して、詰まるもがないかをあらかじめ確認しておくのもいいとおもいます。
詰まるかけらはシリンジの先からツマヨウジをさしてかきまぜ、砕いて取り出します。




以上、長くなりましたが、大体うちでやっていることを書きました。
ウサギの抱っこの時点で難しい飼主の方には、あまり参考にならないかもしれませんが、エプロンをして「体育座り」、わきの下に手を入れる方法は、有効な場合もあるでしょう。ウサギの胸を圧迫しすぎないように、力の加減だけは気をつけてくださいね。

皆さんのウサギさんが、強制給餌少しでも受け入れ、また食欲を取り戻しますように。



 

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