獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200505-66

ウサギの育て方
投稿日 2005年5月25日(水)02時56分 投稿者 チーママ

ラビさん そうですね。ご縁あっておうちに来た子です
大切になさってください。
そのためにも、まずはこの掲示板の文献集にある飼育書の中から
一冊でよいから買って読んでくださいね。
どれにも基本的な事が書かれていますから。

さて栄養失調との事。もともとの性質もあるかとは思いますが、
何をどれくらいあげていましたか?
@栄養不足ですから、牧草はアルファルファを。これは生後4ヶ月
 あるいは体重1kg位を目安に、徐々にチモシーを混ぜてチモシー単独
 に移行しましょう。いつも牧草は食べ放題にしておいてよいですよ。
 牧草メインの子は、歯科トラブルがほとんどありません。
Aペレットはやはりアルファルファを原料にしたものを。これも徐々に
 チモシー原料に変えていきます。
体重にもよりますが、大体生後7ヶ月くらいまでを目安に大人の餌に
切り替えましょう。
ちなみにペレットはソフトタイプとハードタイプがありますが、
我が家はソフトタイプを与えています。あまり硬いものは、歯根に
負担がいきがちですので。硬いペレットが歯をすり減らすことに
役立つと言うのは、ここの皆さんのお話を聞いていても、違うと
思いますよ。また出来ればお値段高いものを。やはり原料の吟味が
違っているようです。健康なウサギを育てるのは、まさに食生活
からです。

さて野菜。これはお腹の様子を見ながらいろいろあげてください。
量は少なくとも、種類を沢山与えます。多くの種類を与えることで
栄養的な偏りを防ぎ、偏食を防ぐことが出来ます。
そして常に体重を量ること。これが子ウサギを育てる一番のポイント
だと思います。少しずつでも増えているなら、飼い方は間違っては
いないと言うこと。逆に沢山食べるのに太らないとか、体重が減る時は
何かしらの病気があることが多いものです。
ウンチの状態や量にも観察の目を向けてくださいね。
またお住まいの地域にもよりますが、夜などまだ冷えるところがあります。
大体ウサギさんと言うものは、人間より床に近いところにいるので、
結構冷えることがあります。
体を冷やさないことは、特に子ウサギには大事なことです。
体の小さな動物ほど、体が冷えただけで食が落ちます。
敷きわらをする。ペット用ヒーターを付ける。ゲージを毛布で覆って
隙間風を防ぐ等の気配りをお願いします。
床にのびのび寝そべるくらいが良い目安です。
隅っこでうずくまっている時は、寒くはないか調子が悪くはないかと、
よく観察してくださいね。大人になれば自分で体温も調節できる
ようになりますから。
毎日なるべく多くの時間をウサギさんを眺めて過ごしてください。
よく見ること。これがウサギさんと話せるようになる、一番のコツです。
また大いになでて触ってあげてください。あなたの手のひらで、
ウサギさんの体を覚え、体温を覚えてください。
私は普段から耳の付け根を握ってウサギの体温を覚えるようにと
皆さんに言っています。元気に活動している時のウサギさんの耳は
冷たいか、人肌か。眠くなったりすると多少暖かくなります。
でも芯から体が冷えると本当に冷たくなりますし、熱があるときは
熱くなります。私たち飼い主が体調を知る一方法です。

生後6週で200gは少々体重不足かも知れません。
我が家の子達は生後3週間までまったく不適切な飼育をされていて
我が家に来てからウサギ用の食事になったのですが、それでも
一ヶ月で200gになりましたから。
血液検査をしましたか?糞便検査は?検査結果に問題がなければ
後は餌の問題かとおもいます。餌の量は袋に書いてあるとおりに
あげていますか?野菜は何をあげていますか?
環境を含めて、少し見直すとよいかもしれませんね。
獣医さんと相談しながら、上手に育ててあげましょうね。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。