別にウサギにステロイドを使用することは、おかしなことではないです
よ。

記載されている情況からすれば、所謂「猫の顎ニキビ」のようなものを
想像しますが。
毛嚢炎、毛包炎ということであれば、炎症を早く抑えてあげるのには、
必要な処置と言えます。通常であれば、このような時に選択されるのは
ステロイド剤だけでなく抗生物質も含有されている薬剤が選択されるべ
きなのですが、相手はウサギです。
前足を使って舐めとってということを考慮すれば、抗生物質の入ってい
ないステロイドだけの製剤を選択していても、少しも不思議ではないで
しょう。

ウサギのような細菌やプロトゾアの力を借りて生活している動物にとっ
ては、これらを駆逐してしまう抗生物質の使用には慎重にならなくては
なりません。使用できる抗生物質の種類は限られています。
ウサギにとっては、ある種類の抗生物質は、ステロイド剤とは比較にな
らないくらい有害と言い換えることもできます。

何も考えずにダラダラ使用するというのではなく、どういう情況になっ
たら使用を止めて良いのかを確認しておけば済むだけの話しではないで
しょうか。
別段、なにもむずかしい話でもないし、ごく普通のことだと思います。

ことさら、ステロイド剤を悪者と見る必要はないはずですよ。