獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200511-16

にんじんさん ぽーさん 見ていらっしゃるかしら?
投稿日 2005年11月5日(土)16時44分 投稿者 チーママ

今日獣医さんへ行って、「すべての歯を削る。元まで削る。」の話は
あるものかと聞いてみました。あるんですって!
ウチの先生は一言「きっと生真面目な先生なんでしょうね」って。
それはカイコウシ(開口歯と書くのかな?)だったのだろうって。
皆さん影絵の狐さんを右手で作ってみてください。
横から見ると、それがそのままウサギさんの頭を横から見た感じ。
上のあごと、下のあごは平行、あるいは先に向かって狭くなって
門歯がかみ合っている(指先の合わせ目)のが正常。
これが歯の生育がきちんとしていないと、あごが開いた状態
(親指と中指・薬指を離した状態)になっていることがある。
この時は奥歯を根元まですべて削り、前歯も削ってしまう
方法があるそうです。つまり歯が生えるのをすべてリセット
してしまうのです。うまくいくと一発で治るそうな。
きっとその獣医さんはそれを習って、きちんとやっているのだろうと。
ただ学術的にはそうでも、必ず治るわけではなく、かえってあちこち
の向きに生えてきたり、食欲の廃絶があったりで、今では発表した方も
やらなくなっているそうです。
「ウサギの医学は日進月歩で変わるからね」とおっしゃっていました。
ですからにんじんさんのかかった獣医さんは、ウサギの勉強もしては
いらっしゃるのだろうとは推測されます。ただ日進月歩の情報収集に
勤めていらっしゃるかどうかは分かりませんが。
それとインフォームドコンセント、つまり説明と同意がきちんと取れ
なかったことが、信頼を失わせた大きな要因であるとは思います。
ただし、どの獣医さんもお話し上手ではありませんので、そのあたりは
飼い主も獣医さんのいう事が理解できるように、勉強しなくてはいけま
せんね。
また今日のお話ですと、歯が正常にかみ合って生えてくるのか、こまめ
に検診した方が良いのは確かです。

噛み付きウサギに対しては、門歯を抜くという方法もあるとおっしゃって
いました。一見残酷なようですが、ウサギ自体はほとんど不自由をしない
そうで、捨てるわけにも行かず、さりとて餌やりがやっとという状態で、
終生ゲージの中に閉じ込めてストレスをためて生きていくことを余儀なく
されるよりは、門歯を抜いて共に生活していく道もあるという事ですね。
(これを昔知っていたら、あの学校ウサギももっと長生きできたでしょうに)
縁あって出会い、一緒により良く生活するためにどういう方法を取るかは、
他人がどうこう言う性格のものではありません。
飼い主さんの心次第で良いと思います。命に危害がなく、責任を持って終生
飼う為の涙ながらの決断なら、私は虐待とは思いません。
人の安全を脅かすほどのウサギさんとどう暮らすか。道は沢山あります。
こういう方法もあるという知識だけは持っていましょう。

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