獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200605-192

うさこさんへ
投稿日 2006年5月25日(木)00時52分 投稿者 チーママ

まずは、術後20日間もその状態ながら、がんばっているうさぎさんは
何とか生きようとしているのですから、ぜひとも手助けしてあげたいですね!
飼い主さんがマイナス嗜好になってはダメですよ。
飼い主さんの「大丈夫!絶対治してあげるからね!」というプラスの思考
は、必ずうさぎさんの力になりますから。

今投薬しているのはどんな薬ですか?いまだに抗生物質を飲んでいますか?

おそらく健康時の避妊手術と違い、腫瘍になって(それもかなり進んだ)から
の手術だと、術後抗生物質が出ていることと思います。
もちろんうさぎを診る先生ですから、うさぎに使ってよい薬でしょう。
それでも個体差がありますので、薬によって腸内細菌藪がすっかり崩れてしまい、
消化吸収が上手くいっていないのかもしれません。
整腸剤は出ていますか?体重は増えている?減っている?
野菜しか食べないなら、糞の状態を見ながら与える量を増やしても良いでしょう。
シソやパセリといったものは殺菌作用もありますが、食べつけないものは
お腹の状態を悪くすることもあるので、ほんの少量からはじめてみてください。
また今まで食べていたペレットはまったく食べないのであれば、アルファルファ
原料の栄養価の高い、嗜好性の良いものを与えてもいいかと思います。
また体を温めるという試みも必要かと。
私は神奈川の横浜ですが、先日我が家のうさぎがお腹がゆるかった時
この時期でも「暖めてあげて」と指示が出ました。
特に全身麻酔後は体が冷えます。冷えた体は立ち上がりが悪く、なかなか
食べずに一苦労した経験もあります。
最近我が家の先生からは市販の人間用の「お腹のガスの発生を抑える錠剤」
がなかなか優秀だと、お勧めいただいています。
それで、今回も毎日1錠与えています。嗜好性は良かったですね(^^)
この薬は乳酸菌の集まりです。つまり壊れてしまった腸内の細菌藪に
善玉細菌の援軍を送ると良い、という事のようです。
この手のものは、他にも昔からの整腸剤としてあるようです。
無果糖のヨーグルトなども良いかもしれません。
暖めて、良い細菌を援軍として送る。嗜好性の高いペレットを与えてみる。
食欲が戻らないのが、転移や体内の炎症のせいでないならば、
そんなことも試みても良いと思います。
まずは暖める。これって案外大事なことだと思います。
人間も冷えて血行が悪くなると、調子を崩しますから。

お尻の汚れは洗うのが一番。
人がぬるいと感じるよりは熱いお湯で洗う。
(ウサギさんは体温が38から40度弱ですから、ぬるいと冷たく感じて
 嫌がります)
洗った後はタオルドライしてドライヤーでしっかり乾かす。
ウサギさんの皮膚は湿気に弱いので、いかに完全に乾かすかが勝負です。
下痢がおさまって、きちんと乾かしていると、数日で赤みが引き、
1週間もすればうっすら毛が生えてきますよ。
下手な薬はいりません。つけるならば「フライパンがこびりつかないように
油を引く」といった原理で、伸びの良いオイル(ベビーオイル等)を新た後に
つけると、ウンチの汚れが落ちやすくなると思います。
掲示板を戻って5月の21日を見ると、我が家のユキのお尻洗いの写真が
出ています。
弱ったからだには難しいかもしれませんが、骨折ウサギのうみみんさんの
タライに溜めてのお尻洗いというのもあるので、考えてみてくださいね。

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