ミドリさんのお返事を見て、皆さんびっくりなさるでしょう。
でもこれが、多くの学校ウサギさんの現実でもあります。
ウサギと言うものがどういうものか、それを知らないまま、
戦前の飼い方で飼っているようなものです。
昔は毛皮や肉のために飼われていた経済動物だったのです。
それがそのまま…
いまだ「水を飲ませたら死ぬ」「ウサギはくさい」「耳を持つ」
「１匹だと寂しくて死ぬ」などということが、当たり前に思われて
いるのですね。
我が家も子供達が小学校のときに、掃除をされない鳥小屋（ウサギも
いました）に通った事がありました。
えさ入れは餌のカスが厚く積もり、ゴキブリの巣になっていました。
掃除をし、餌入れをきれいにし、水入れもさびてはいましたが出来るだけ
洗い、床（土）もきれいにかき出し…
それでもできるのは在学中だけです。卒業したら、出入りは禁止ですから。
幸い副校長先生が多少の理解を示してくださったので、お願いをしました
が、今思えば不十分な踏み込み方でした。今ならもっと恒常的な解決の
道を提示できたのではないか…でも１５年も前では、そこいらがせいぜい
だったのですね。

ミドリさん
ウサギの掃除は毎日必要です。正直かなりひどい飼いかたをされていた
にもかかわらず、長生きしてくれたウサギさんに感謝するしかありません。
本来オスのウサギを一緒に飼うべきではないのです。ケンカをしますから。
餌を毎日もらえないウサギが、良くぞここまで生きていてくれたと思います。
ミドリさんができることは、毎日餌をあげて、掃除をして、水を替えて…
でも卒業したら出来ませんよね。
どうか毎日のお世話をしながら、先生に「このウサギがいる間だけでも
きちんと世話が出来るよう、みんなで協力してください」とお願いして
みてください。学校の予算で餌を買うことは出来ないでしょうから、皆
で餌を持ち寄るようお願いしてください。残り少ない寿命を、せめて
空腹で過ごす事のないように。この際キャベツでもパンの耳でも良いです。
（本当はキャベツもパンの耳も止めてほしいですが）
ただし色が悪いものや、腐ったところはあげないでください。
よく洗って、よく水を切って、あげてください。
えさ入れはいつもきれいに。餌をあげる時には、残っていたものは必ず捨てて。
そして、残ったウサギさんが亡くなったら、二度と学校でウサギを飼わないよう
お願いしてください。
ウサギのほかにも鶏はいませんか？同じように掃除もされないままに
飼われているでしょう。餌もたまに継ぎ足すくらいかしら？
今の飼いかたですと、動物愛護法に違反しているのじゃないかとも思います。
そんな事は、先生方は気がついていないでしょう。
ミドリさんが、そのあたりを先生に言えると良いのですが、子供の言う事を
なかなか大人は聞いてくれないでしょうね。ご両親がミドリさんを手伝って
下さると、多少は学校も耳を貸してくださるかもしれませんね。
６年生の皆さんが「もし自分が学校のウサギだったら」と思って、考えて
見てください。
本当はウサギは猫くらいには頭が良いのです。
名前も覚えますし、やっていいこと悪い事も覚えます。しかられた事や
たたかれた事もしっかり覚えています。トイレもちゃんと覚えます。
だから残ったウサギさんは「人間嫌い・人間は怖い」になっているかも
しれませんね。どうかミドリさんは「逃げてばかりでかわいくないウサギ
だ」と思うのではなく「今までごめんね」と言う気持ちで、ラッキー君の
分までお世話をしてあげてくださいね。
質問はいつでもお待ちしていますよ。