獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200608-116

Re.ウサギの骨折
投稿日 2006年8月27日(日)01時04分 投稿者 チーママ

この掲示板でも骨折をして治療中のウサギさんたちがいらっしゃいます。
手術をした子はいたかしら? 
ギプスをはめて固定、って言うのが多いのじゃないかしら?
診て頂いた獣医さんがおっしゃるように、ウサギの骨折の手術は大変
難しいものです。一つには骨が弱い事。二つ目は皮膚が弱い事。
そして何より、骨の再生が大変遅いのです。他の動物さんたちの倍以上
(2〜3ヶ月)はかかります。
骨折の仕方にもよりますので、まずはウサギを診れる獣医さん探しが
なにより大事になります。

骨折の処置には下記の3つがあるのではないで
しょうか。
1)骨折して骨が飛び出ているような開放骨折の場合や完全に神経血管が
 損傷し骨折部位から下が壊死しそうな場合等は、どうしても手術が必要
2)単に修復してギプスで固定する。
3)そのままゲージレストにする。
ゲージレストとは、ゲージや狭い場所に入れてなるべくじっとして安静を
保ってもらう事。1)2)の処置後も同じです。
手術をしても関節部位の骨折なら、完全に元通りは難しいでしょう。
でもよくしたもので、多少不自由になったとしても、ウサギさんはそれに
慣れて上手く生活するようになります。
何はともあれ、ウサギをよく診る経験豊富な獣医さんに診て頂くのが先決です。
そして抗生物質(炎症を抑える)とステロイド投与(神経損傷の被害をなるべ
く抑える)などの早い処置が必要と聞いております。
(我が家の獣医さんの話によれば、ステロイド投与は48時間のうちにできる
 か出来ないかで予後が違うと考えておられるようです)
下記サイトなどを参考に、ウサギを診れる獣医さんを探してみてください。
ネット検索で「お住まいの地域 獣医 エキゾチック ウサギ」等の
キーワードで調べても良いでしょう。
多少遠くても(片道90分くらいでも)、ウサギを診れる獣医さんにつれて
行く事が大切だと思いますよ。

必ず事前には電話してくださいね。せっかく行ってもウサギを診れる先生が
お休みなどという事もあります。
また休診日でも、ダメもとでかけてみましょう。ウサギを良く知る獣医さん
は、病状によってはいつでも診ますという方が多い気がします。病院と自宅
が一緒の場合は、結構連絡がつくことがありますよ。(獣医さんごめんなさい)
また「手持ちが足りないといけないので、診察料はどれほど持っていけば
よろしいですか?」と聞いてみると安心ですね。

それまではウサギさんが動き回らずにすむように、餌や水はすぐそばに置いて
なるべく安静にしてくださいね。また移動時は、キャリーなどなるべく狭い
物に入れて、動きまわらないように注意してくださいね。
一番怖いのは、動き回って他の部位も骨折してしまうことですから。
診ていただいたら、様子をお知らせくださるとうれしいです。

あなたがウサギに出来ること>http://www.usagi.cn/
うさぎも診てもらえる病院リスト>http://www.tama.or.jp/~ritsuko/eye/eye-j7.htm

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。