獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200710-17

Re:うさぎの延命治療
投稿日 2007年9月18日(火)23時31分 投稿者 チーママ

おつらいですね。
すでに「手術か、ターミナルケア(終末医療)か」という結論になっているようですから、そこをスタートにしますね。

正直に言って、どちらを選んでもよろしいと思いますよ。
例え成功率10%だとしても、手術にかけて、結果OKかダメだったか。
それとも、補液を続けて、出来るだけ生をサポートしてあげるのか。
もちろん費用の問題もありますし、手間や見ている辛さもあるでしょう。

費用の点で言えば、幸い共稼ぎで子育ても終わった我が家では、インコに
月18万かけた事もありました。結局その子はお空へ帰って行きましたが、
自分達が出来る限りの事をしたので、ちっとも高いとは思いませんでした。
(世間様に言ったらあきれられるでしょうが。毎日お茶漬け食べても、そう
 したかったのです)
日に日に弱っていくペットを見ているしかない辛さも、腫瘍のハムスターが
何頭かいましたので、十分経験しています。

でも費用も、辛さも、人により経済状態や命に対する心もちが違いますので、
「こうあるべきだ」あるいは「こうすべきだ」というものではありません。
どちらの道を選んでも、ウサギさんが大事なゆえに選んだ道ですので、
誰も飼い主さんを責める事は出来ません。
私なら毎日点滴を打つことは厭いませんが、誰でも出来る事ではない事も
わかっています。
どうにも月々の生活の支払いが出来ないようなら、ペットの医療費にすべてを
はたきだす事は、無理があるでしょう。
その線引きは、飼い主さんの数だけあると思いますよ。

それにしても、一つだけ疑問に思うことがあります。
それは、「手術の決断を、あさってまで待つ」という事です。
ウサギに詳しい獣医さんで、飼い主さんとの信頼関係があるなら
それはそれでいいのですが…
今まで私が聞いた限りですと、ウサギをよく診る獣医さんは、
手術しか方法はないというなら待ちません。
希望により手術を選ばないなら、とっくに支持療法に入っています。
2日も待ってしまってから手術をしても、リスクは高くなるばかりです。
待てるくらいの段階なら、まず内科的治療を試みるのが普通だと理解しています。
例えば、「腸の蠕動を促進する薬の投与。脱水症状予防と胃内容物をほぐす
目的での補液。補液には、血が酸性に傾かないようにビタミンを添加する。
必要なら痛み止めやショック予防のステロイド。保温とマッサージ。
可能なら強制給餌や、ラキサトーン等の内容物を流しやすくする薬の投与。
不正咬合が原因なら、歯科処置、等々」
それとも、内科的治療を試みる事も出来ないくらい、悪いのでしょうか…
一縷の望みは外科処置しかないと、思われているのでしょうか。

大してお役に立たないレスでごめんなさい。
でも、ウサギさんは飼い主さんの気持ちを十分にわかってくれていますよ。
丁寧にお世話して、愛してあげたからこそ、10歳まで元気でいて
くれたのだと思いますよ。
西さんのウサギさんが、少しでも楽になるように、心から祈っています。

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