獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200711-29

子ウサギ
投稿日 2007年11月20日(火)00時32分 投稿者 チーママ

可愛いと、ついベビーが欲しくなりますね。
うさぎさんは、縄張り意識が強い動物ですので、相性は大変重要です。
よく「一人じゃ可哀相だから」ともう1匹迎える方がいますが、相性が悪くて別々の部屋で飼う事になったというのは、珍しいことではありません。
オス同士は、決して一緒には出来ません。
メス同士は、相性がよければ一緒に出来ます。
オスメスでも、相性が悪ければ喧嘩をします。
そして、うさぎの喧嘩は、鋭い前歯で相手を切り裂きますので、惨劇になる事もあります。
そうならなくとも、弱い方がストレス過多になって、弱って、最悪死んでしまうこともあります。
ですから、オスメスならなんでも良いだろう、というわけにはいきません。
その為に、誰か他のオスを借りて・・・というのは、何かあった時に双方が悲しいことになりますので、お勧めできません。
それに、私なら「その子が検査済みなのか」という事も気になりますしね。
(最低、パスツレラ、コクシジウム、ギョウチュウ、ダニ、エンセファリトゾーンは検査済みでなくては嫌だと、私は思っています)
出来れば、ウサギ専門店のなれたスタッフに、相性を見て選んでもらい、ご自分が買うのが一番良いでしょう。

でも、待って。
ベビーは4〜6匹生まれます。
下手をすると、うさぎさんは原則個別飼いなので、大きくなったらゲージがベビーの数だけ必要です。
血統書でもつければ引き取るショップがあるかもしれませんが、専門店ではきちんとしたブリーダーさんのものでなくては、引き受けません。
誰かにあげるにも、そうそう見つかるものでもありません。
(それは、里親探しのサイトが沢山あって、なかなか引き取り手がないのでも分かります)
ですから、ベビー達は皆飼うつもりでいた方が無難です。
誰か欲しいといってくださる方がいれば、ラッキー!というわけです。

で、前回書いたとおりに、うさぎさんは定期健診をした方が良い。
そうなると、いくら健康診断が1500円だとしても、沢山いたら病院代もバカになりません。
また我が家の獣医さんは言います。
「うさぎは病気になるものだ、と思ってください」
そうなのです。
この掲示板の過去ログ(下にリンクを付けておきました)を見てください。
それらは、決して特別な事ではありません。
うさぎさんには、良くあるお話なのです。
病気になれば、治療費も半端ではなくなります。
それが多数になれば……
我が家は2匹のうさぎだけですが、多い時で万単位/月の治療費が必要でした。
また年を取るほど、特にメスでは4歳過ぎから婦人科系の病気になりやすい動物だと思ってください。かなりなハイリスクだと、うさぎを診る獣医さんたちは言います。

うさぎさんを増やす時は、「必要な数だけゲージを置く場所があるか」「それだけの数の世話ができるか」「餌代、病院代は出せるか。病院へ連れて行けるか」
そうした、場所と手間と費用も考えて、大丈夫だと思ったら…です。

誰しも「ベビーは見たい」のですが、増やしてしまって「どうしようもなくなる」という事も多くあることです。
また、1匹だけではなんともなかったが、頭数が増えたらアレルギーが出た、という話もあるものです。アレルギーが出たからと言って、手放すことは悲しいことです。

鳴かず臭わず、可愛さも、賢さも、ペットとして最適ですが、ストレスに弱く犬猫より手がかかる動物なのも確かです。
そのあたり、ゆっくり考えてみてくださいね。

http://www.vets.ne.jp/log/f_1500.html

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:「ペット用品販売」「犬の快癒整体」OrangeCafe様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。