注射の内容は何なのか（ステロイドか消化器官を動かす薬かビタミン剤か）、説明はなかったですか？病院で歯科チェックはしましたか？目に異常はありませんね？　
毛球はなく（閉塞は起こしていない）、エンセやパスツレラでもなく、歯科トラブルでもなく、単に消化器官が低調（食滞）になっているという事でのお話です。

歯ぎしりはしていませんか？お腹が痛む時は、歯ぎしりすることが多いようです。
ペレットをふやかしても、食べないでしょうか？
脱水症状を考えると、ポカリスエットなどの電解質飲料を与えてみてください。
いつものボトルに入れても、小鉢に入れても、何しろ飲んでくれればラッキーです。
（これは我が家の獣医さんから、教えていただきました。かなり嗜好性は高いです。）
また消化器官に問題がないというなら、野菜の細切れや普段食べつけないものを並べてみてください。何が食欲の引き金になるかは、分かりません。
（獣医さんの経験では乾麺でしたが、前回我が家ではスパゲッティでした。炭水化物を欲しがる事があるそうです。）
野菜ですと、我が家ではシソやセリなど香りものが食欲を引き出します。
バナナやいちごやリンゴなどの時も。
そして背骨の両側、腰のあたりを親指と人指し指ではさむようにして指圧してみてください。消化器官のツボですから食欲不振には効くようです。
以前原因不明のショックを起こした時に、ステロイド等の投与後、獣医さんがこの指圧をしてくださって一命を取り戻した経験があります。以来我が家では、食欲不振時の飼い主のケアの一つになっています。ただ押す強さは文章では伝えられませんので、無難に軽く押す程度にしてください。くれぐれも強く押しすぎて、脊椎の骨折などの事故にならないように。しっかりマッサージという感じで、良いかと思います。
濡らしたタオルをレンジにかけて暖め、ビニール袋に入れて、腰にあてて暖めてからマッサージしても良いようです。
ただし、ウサギさんが嫌がるようなら、すぐに止めてくださいね。
じっとして動かない。暗い隅っこや温度の低い場所に行きたがるような時は、出来るだけ早く病院に行ってください。

ただ、原因がつかめないのが心配ですね。
ペレットは食べないけれど、牧草は少し食べるという事ですので、どうか歯と口内を良く診て頂いてください。切歯（前歯）の噛み合わせのズレ、臼歯（奥歯）のスパイク（とんがって削れる）、歯があたっての口内炎等がないのか？
もし「食べたそうにするのに食べない」というそぶりがあったら、歯科・口内トラブルを疑ってくださいね。

もっともウサギさんは、そうした機能的異常がなくても、消化器官不良になる事があります。例えば、具合が悪くなる数日前に荒天だったとか、急な温度変化があったとか。
見かけない人が来たり、お部屋のレイアウトが変わったり、何らかの環境の変化があったとか。
ちょっと食欲が落ちて、糞が少なくなったり小さくなったりしたら、すぐに獣医さんに診ていただくようにしてくださいね。

どうか無事に回復しますように、心から祈っています。