獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200902-12

Re5:病院
投稿日 2008年12月6日(土)22時32分 投稿者 チーママ

過日のご相談時には、かかりつけの獣医さんがパスツレラと診断してしまっていましたので、あえて申し上げませんでしたが、こうなるとEZ(エンセファリトゾーン症)の可能性も検討していただきたいと思います。
それとも、かかりつけの獣医さんはEZの抗体検査をなさって上でのご判断でしょうか。
最近はEZに対する認識もずいぶんと改まって、斜頚・眼震に対してEZの検討をなさる方が増えてきましたが、未だに「斜頚はEZではない」「日本では少ない」と思われている獣医さんも多いように思います。
もしかかりつけの獣医さんがそのような方で、EZの検査をしたり、EZの治療をあまりなさらない方なら、一度他の獣医さんで見ていただくという方法もあるかと思います。
もしEZ抗体検査が陰性であった場合は、レントゲンでどの部分がどれくらい病気(パスツレラ等)に侵されているのか、確認する必要もあるでしょう。

斜頚は見ていてつらいものですが、ウサギさんは気分が悪くて食べられなかったりするのですから、症状を少しでも抑えてあげれば、食べだすことも多いです。
食べるということは、まだウサギさんが生きたいと思っているということです。
獣医さんが投げ出しては、飼い主さんは途方にくれます。
それと同じに、自分では何もできないし訴えることもできないウサギさんにとって、飼い主さんがあきらめては、どうしようもなく途方に暮れることでしょう。
正直ウサギさんは潔いです。だめな時は、何をしても旅立っていきます。
反対に、生きる意志がある場合は、人間のお世話や治療に大変良く反応します。
そして大変賢いのがウサギさんですから、飼い主の諦めや落胆、心配がダイレクトに伝わります。
とても過敏なウサギさんを家族として迎えた私たちは、最後まであきらめてはいけません。つらい姿を見たくないからと、眼をそむけてはいけません。
その子が頑張れる部分をしっかり支えてあげると、ウサギさんは落ち着きます。
もっとひどい症状のウサギさんでも、一生懸命支えて一緒に暮らすウサ飼いさんもいますので、どうか今しばらくあきらめずに「大丈夫!きっと治してあげるからね」と励ましてあげてください。
もしEZをご存知なければ、下記をご覧ください。
http://www.vets.ne.jp/faq/pc/slant001.html

また、今年になって発表された報告を書きにまとめてありますので、どうかご一読なさって、勇気を持ってくださいね。
http://yaplog.jp/usausaz/archive/1470

今しばらく、保温に気をつけて、ウサギさんを支えてあげてくださいな。

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