獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200905-84

Re5:子宮の手術
投稿日 2009年5月27日(水)11時10分 投稿者 チーママ

人間の家に迎えられた以上、長生きできるだけ長生きしてもらいましょうよ♪
沢山沢山愛されて、飼い主も愛してもらって、楽しい思い出沢山持たせてあげましょう。
世の中には沢山の闘病ウサギさんがいますが、長患いしている子ほど、飼い主さんとのきずなも強くなっている気がします。手のかかる子ほどかわいいと申しましょうか、確かにコミュニケーションが豊富になりますね。
そうなると「おしゃべりうさぎさん」が出来上がりますし、飼い主も「ウサギの言葉が分かる」ようになります。 
だから我が家では、元気な時も沢山声をかけて触れあって、多少のおきて破りもありでやっています。おきて破りというのは、おやつとかメタボとか…要は健康に触らない程度に、「ま いいかぁ」というゆるい暮らし方です(笑)

ウサギさんによっては、どうしてもストレスになる子もいますが、病院になれない一つの要因として飼い主さんの気持ちが伝わるという事があります。
親がビクビクすると子供は不安になるでしょう? それと同じです。
「明日は病院。この子大丈夫かしら。ああ、本当にかわいそう。先生に何か言われたらどうしましょう。ああ、ドキドキするわ」と飼い主さんが思っていると、その雰囲気がウサギさんに伝わって、病院は「怖いところ」になりがちです。(まぁ、中にはそんなの関係ない!っていうつわものもいますが:笑)
「うさぎさんは 病気になるもんです」というのが、我が家の獣医さんの言葉。
「病気になったら、治せばよろしい」だそうで、だから早期発見の為にも定期健診をするんですね。


手前味噌で申し訳ありませんが、我が家の場合。
先代メスウサギは不正咬合気味で、2か月に1度歯科メンテナンスが必要でした。
(ただ、無麻酔処置が出来る先生なので助かります) その為、今も2か月に1度の定期健康診断は続いています。
私は先生に会うのが、お話するのが楽しみです。分からない事や新しい事を教えていただけるので、行くのがとても楽しみなのです。そして「はい 健康ですよ」と言われて安心感を頂いたり、「ここは注意して様子をみてね」とトラブルの早期発見のポイントを教えてもらって、やっぱりホッとするんです。中には生活を見直せば良い事もありますしね。ウサギたちも「ここ知ってる。先生がいるの」と言う訳で、待合室ではお弁当食べたりしてリラックスしています。今のメスウサギは本当に臆病で初めは通院すると食滞も起こしましたが、1歳過ぎたら「平気よ♪探検するの」と出たがる迄になりました。
病院や先生に慣れていると、緊急に駆け込む事態になった時、余分なストレスをかけずに済みますね。

また飼い主さんに良くあるのが、「うちに来なければ、病気にならなかったんじゃないか。よそならもっと良く飼ってもらえたんじゃないか」と思う事ですが、それは違いますよ。
この人ならちゃんとお世話してもらえると思うからこそ、巡り合ったのです。
だから「よくぞうちに来た。大丈夫 ママがちゃんと治してあげるからね!」って、ウサギさんを力づけてあげてくださいね。実際に手術するのは先生でも、病院を選んだり連れて行ったり、看病したりするのは飼い主さんですから。飼い主さんの気持ちが、ウサギさんの支えなのですよ。
それぞれの飼い主さんの出来る事は違いますが、それぞれが出来る範囲で精いっぱいやってあげる事が、ペットとして生きる動物たちの幸せなんです。動物って、そのあたりをちゃーんと分かっているんですよ。
どうか「長生きさせてよいものか」と悩まないでくださいね。「私が(僕が)いるから、ママは悲しむんだね。来なければ良かったね」とならないように。
人間でも延命治療の是非が問題にされますが、うさぎたちは自分の引き際は自分で決めます。いざとなるとどんなに引きとめても、旅立っていくのがうさぎさんです。
だから頑張っているうちは「生きるの!」と言う事ですから、応援してあげてくださいね。

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